あるテーマについて、どこまでも深く語り合う『JEF TALK』。
今シーズンからアカデミーダイレクターを務める
ホセ マヌエル ララは、スペインやアメリカでの指導経験を活かし、
「育成のジェフ」復活に向けてアカデミーをまとめ上げる。

ジェフでの仕事に“違和感”はない

ホセ

―― まずは、アカデミーダイレクターに就任することになった経緯から教えてください。

ホセコンタクトがあったのは昨年末で、今年に入ってすぐ、ジェフに来ることを決めました。決断は難しいものではありませんでした。実は昨年、一度日本に来る機会があったのです(指導者クリニック「MSAワールドクリニック2016」で来日)。その経験から、日本がどういう国なのか、日本人がどういう人なのかを知ることができましたし、日本のサッカーについてもある程度の知識を得ることができました。

―― クリニックでの日本の子どもたちに対する印象は?

ホセ3日間のクリニックだったのですが、その時に感じた子どもたちの意欲は本当に素晴らしいものでした。ボールテクニックは十分。それは事前に想像していたとおりです。初日の第一印象では戦術的に学ぶべきことは多いと思っていたのですが、子どもたちはたった3日間のトレーニングで多くのことを学び、飛躍的な成長を遂げました。その時に感じた“伸びしろ”によって、日本の育成年代に対する興味が一気に膨らんだのです。日本のサッカーはこれからどんどん成長する、そう確信していたからこそ、ジェフからのオファーを断る理由はありませんでした。

―― 新たな環境での戸惑いはありませんでしたか?

ホセ全く。私が仕事を始めるにあたって、クラブが多くの努力をしてくれました。そのおかげで、とてもいい形でスタートを切ることができました。

―― ホセさんはスペインのラージョ・バジェカーノで長く育成年代の指導にあたり、2010年からはレアル・マドリードで育成年代の指導に携わられてきました。さらに、昨年はアメリカ、ニューヨークシティFCのU-14監督を務められています。育成年代の指導においては、素晴らしいキャリアの持ち主と言えると思います。

ホセ

ホセ私は、目の前の目標に向かって生きようとするタイプの人間なんですよ。だから、目標が魅力的であるほど惹かれてしまう。ジェフが提示してくれたプロジェクトには、非常に強い関心を持ちました。それさえあれば、ジェフが世界的に有名なクラブであるかどうかは関係ありません。私はラージョ・バジェカーノで長く指導し、その実績が認められてレアル・マドリードで指導するチャンスを得ました。そうした経験によって道が開け、今はここ、ジェフにいます。私にとっては、その流れに対する違和感は全くありません。

―― ジェフに来て3か月が経過しました。最初の印象はいかがでしたか?

ホセトップチームからアカデミーまで、すべてのスタッフの関係がとても良く、まるでひとつのファミリーのように同じ方向に向かおうとしていることを感じました。当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、決してそうではありません。どのカテゴリーもスタッフの意欲が非常に強く、アカデミーにはとてもレベルの高い選手が揃っています。スタッフの熱のこもった指導が日々選手たちに還元されている好循環を見て取ることができ、すばらしい印象を持ちました。

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『私の仕事は方向性を定めること』

―― ジェフはかつて「育成のジェフ」と呼ばれ、トップチームに多くの選手を送り込んできただけでなく、日本代表選手も多く輩出してきました。しかし、近年はそうした流れが停滞しています。ある意味、ホセさんは「育成のジェフ」を取り戻す仕事を任されていると思うのですが、実際にはどのようなことに取り組まれていますか?

(ホセ)アカデミーを強化する上で最も大切なポイントは…………(略)。