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2016 February02

2016.2.7 UPDATE

【訃報】ジェフユナイテッド市原・千葉元代表取締役 岡健太郎氏 ご逝去のお知らせ

クラブ

弊クラブで1997年から2004年の約7年間にわたりジェフユナイテッド市原・千葉で代表取締役を務めた岡健太郎(おか けんたろう)氏が、2016年2月2日にご逝去(享年74歳)されました。在任中はクラブの発展のために多大なるご尽力をいただきました。ここに謹んで哀悼の意を表し、お知らせいたします。
なお、通夜および葬儀はすでにとり行いました。
また、葬儀に際し元ジェフユナイテッド市原・千葉監督イビチャ・オシム氏より追悼メッセージを頂戴しましたので、ここにその全文を掲載いたします。



私が最後に日本を訪れたときから、岡さんは少し具合が悪いと聞いていました。しばらく前から患っていると。
私がジェフの監督だったときに、岡さんとは毎日会っていたわけではありませんでした。しかし彼はよくスタジアムに来ていたし、彼のような人物を失うのは本当に残念です。岡さんこそがクラブのポリシーを作り出したのだから。Jリーグの平均的なクラブだったジェフを、Jのトップを争う強豪にまで育てたのは間違いなく岡さんの功績であるし、市原臨海もまたフクアリも満員のサポーターで膨れ上がっていました。それだけで凄いことです。
クラブには優れた会長が必要です。スタジアムにサポーターを集め、スポンサーを募って財政を安定させる。そうした面で岡さんは極めて有能でした。
特に日本は人間関係が大事で、多くの友人を持ち人々から評価される必要があります。健全かつ安定したクラブ経営を行っていくうえで、人間的な側面がとても大事であるからです。その部分で彼はとても良くやっていたと私は思います。
気持ちよくいい仕事が一緒にできる人物でした。過度にサッカーにのめり込むことなく、必要なときには常にそこにいる。岡さんとはそういう人物で、すべてをコントロールしながら、デリケートな事柄にはとても慎重に対処する。選手もスタッフも、彼が後ろにいて支えていてくれることを常に感じていました。それこそがクラブを統括していくものに求められる資質です。
ただそれも度を過ぎた干渉になると、選手もスタッフも鬱陶しく感じるだけで、人間関係も歪んできます。そうなると危険ですが、岡さんはそこの距離感のとりかたが実にうまかった。彼の下で適度な緊張感を保ちながら、誰もが充実して仕事をしていました。
繰り返しますが彼を失ったのは、サッカーにとって大きな損失です。またとりわけ千葉と市原にとって。
どうか安らかにお眠りください。心よりご冥福をお祈りいたします。

イビチャ・オシム