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2017 NEWS & INFORMATIONレポートの新着情報

2017 January01

2017.1.17 UPDATE

記者会見 2017年1月15日(日)

レポート

前田英之社長

既にチームは1月10日から始動をしておりますが、本日、発表させていただく機会を頂戴いたしましたので御礼を申し上げたいと思います。 2016年、皆さまから多大なるご支援をいだだきましたことに御礼を申し上げたいと思います。チームの結果はご存じの通りですが、一方で昨シーズンは21万6127人のお客様にフクダ電子アリーナに足を運んでもらいました。過去5年間を見ても2015シーズンに続く多くのお客様に来ていただいたシーズンでした。お客様にご満足いただく結果をご提供できませんでしたが、ご期待や声援に応えられるようなチームを編成することに取り組んでまいりました。
2017年はチームだけではなくクラブとしても戦う集団、強い集団を目指して行きたいと考えております。しっかりとJ1昇格という目標をぶれることなく追及して行くことは言うまでもない話ですが、強いチームを作ることを併せ、地元の千葉市、市原市の方と手を携えながら地域のために協力をして貢献を果たして行く。一人ひとり、足をお運びいただくお客さま、関連企業、団体の皆さまの期待に応えられるような活動やフクダ電子アリーナにおける試合を含め、ご期待を寄せてくださる方々の顏、またそういった方たちの喜びや悔しさを忘れることなく、戦うチームに成長していく、2017シーズンにして行きたいと考えています。
戦う集団として強い目標や目的意識を共有することを実現するためにプロとして必要な体力や技術を個人として集団として獲得をすること。チーム再生の一歩を刻んで行くためにも戦う集団としての士気や規律、組織の縦軸を確立して行くこと、併せて一丸となって戦うために必要なチーム内での信頼感や協力精神を横軸として、縦軸と横軸を噛み合わせながら強い組織を作って行きたいと思っています。
思考錯誤をし、失敗を繰り返しながら“七転八起”の精神で1回のミスを次の成長の糧にして行くことを積み重ねながら、ジェフの成長・再生を感じとってもらえる1年にして行きたいと思っております。

高橋悠太ゼネラルマネージャー

今季の編成についてご説明させていただきます。今年は強化費や問題を抱えていた人件費の部分がある程度リセットをすることが出来ました。今年からは継続的に選手の補強やクラブの発展に向けてお金を使っていきたいと思います。
ジェフとしてどのようなスタイルを持って、どのようなクラブにしていきたいかを前田社長と話し合いをした中で、クラブとしてのベースを明確にして監督を選ぶというフローを取らせていただきました。
今のジェフのプロフェッショナリズムがどの位あって、他と比較してどの立ち位置になのか、1年間チームを見ながら違和感を感じていた部分をしっかりとクリアして、自分たちが目指すべき位置にもっていってくれる強いプロフェッショナリズムを持った監督をクラブとして選定しオファーをしようと決めました。
監督選定のポイントに関しては、私が欧州にも足を運び、いろいろな監督候補と面談を行った中で、ここにいるフアン エスナイデル監督にオファーをさせていただいたということになりました。日本やジェフに対するリスペクトを持っているか、監督自身が現状に満足せずに高い向上心をもって自分たちと接してくれているかどうかも見て、我々で議論を重ねてオファーをしました。
昨年のシーズン後から練習を見てもらい、今年スタートしている形ですが、選手に対する具体的なアプローチや指示が今までと違った目線で、高いものを選手に要求をしています。例えば食事の部分の要求や、チームスケジュールのお知らせがギリギリになっていると思いますが、選手として常に100%で練習に臨むために監督が仕掛けをしてやっています。1日1日をプロとして過ごし、常に100%で戦える集団とするために、今、選手に変化を求めているのが現状です。
補強については、予算的に選手にかけられる費用が大きくなってきています。基本的に昨年をベースに如何に競争力を高められる補強をするかが一つと、クラブとして組織力を高めてくれること。人間的にもチームを引っ張っていける魅力のある選手。そして、サッカー選手として能力が高い選手をポイントとして補強をしています。
システムに関しては、4バックに加え、3バックでも対応が出来る形で、選手を当てはめて補強をしています。まだ1人か2人、外国人選手や日本人選手の補強を模索している最中です。ですから補強については終わりではありません。チームとしてステップアップをしてプロフェッショナリズムが高い集団にするために選手を選ばせてもらっています。
今年は新卒で慶応義塾大学から溝渕雄志選手が、青森山田高校から高橋壱晟選手が入りますが、チームとして成長もしなければいけないということは、将来的にチームを進化させる上で大事になります。ジェフはここ5年ぐらい、平均年齢が27歳以上と高い年齢水準で推移しています。強化としては意識をして平均年齢を下げつつ将来に向けての投資をしなければいけません。今回の(溝渕選手と高橋選手の)獲得は満足していますし、将来的にチームを背負ってくれる選手だと思っています。
最後に、(課題として)昨年は大きな怪我人が多かったことが挙げられます。受傷回数が年間30回以上あり、8割が筋肉系の怪我で大きな問題として挙げられていました。監督はフィジカルやメディカルの部分にもプロ意識を求めていますし、具体的に日本代表やプロ野球選手など各業界のパーソナルトレーニングを担当としている会社と今年から業務提携をして、データを取り入れた形の中で、多くの人の目で客観的に見て行くことをクラブとして始めたいと思っています。
チームとして色々なことにチャレンジしなければいけない部分もありますが、もう1度、クラブ全体としての目線を上げ、プロのクラブとして“どうあるべきか”を、監督の基準に全員が合わせられるようにしたいと思っています。そしてもちろん昇格を目標にしていきたいと思います。

フアン エスナイデル監督

コンニチワ。僕が話そうと思っていたことを前田社長と高橋GMが話してくれました。クラブには成長をする伸び代がまだたくさんあります。ここに到着したときから私は幸せです。今まで見ている中でもクラブが提案・提供してくれることに本当に満足しています。もちろん練習で見た選手のパフォーマンスにも満足をしています。私はチームの中で一人のヒーローを作るよりも、チームとして団結したチームを作りたい。その面でも良い道を進んでいます。
私が聞いた所では以前よりも練習の雰囲気が変わっていると聞きました。選手は今の所、僕の練習についてきてくれています。大きなことをたくさん変化させるのは簡単なことではありません。ただ選手は良い姿勢で臨んでくれています。
私としては一番良い結果を出せるように頑張りたいと思います。リーグ戦自体は簡単ではない、ただ私たちがいなければいけない位置に持って行きたいと思っています。そのために全部を出し切ること、結果がついてくれば最高です。

――高橋壱晟選手の獲得理由は?

高橋GM 2年生の段階からスカウトが追っていました。ジェフの現状は、ボランチの選手の年齢が高くなってきていることがあげられます。彼の技術的ポテンシャルを考えた時にクラブの中心として背負って立つ可能性が、2年生の段階から確認することが出来ました。継続的に追う中でオファーをさせていただきました。
(どんなプレーを期待するか?)練習参加をしてくれた時に何度も本人に言いましたが、選手権でも5得点を取っています。攻撃的部分に関しては高いレベルにあります。ボランチは攻守において、もっとアグレッシブにレベルを上げなければいけないと伝えています。フィジカルトレーニングに関しても、青森山田時代には、こちらからトレーニングメニューを送って取り組ませました。攻守の中心としてプレーをしてもらいたいですし、それをやれる選手です。全体的なレベルアップをしてチャンスを掴んでもらいたいと思っています。

エスナイデル監督 (選手権は)テレビで見ました。(印象は)若い選手で学ばなければいけないことがたくさんあります。うちには(彼にとって)お手本となる選手がいます。彼はボランチながら攻撃が出来る選手。ペナルティーエリアまで入り込める選手です。(彼に対する期待は)早く練習に順応して欲しい。我々のトレーニングを知って欲しい、その結果の先に試合に出られればいい。ゲームを作り、ゴールに絡んで欲しいです。彼は守備の面で苦労するかもしれませんが練習をすれば問題はないことです。


――羽生直剛選手に期待すること、黄金期を知る選手が戻ってきたことについて?

高橋GM クラブとして何が足りていないかを私も昨年見てきました。選手との面談の場での発言を聞いた中で、クラブとして当たり前のことが、“これまで結果が出ているチームと比べると全く足りていないこと”をどう意識させるかと考えた時に、監督は選手に要求できる人でなければならず、組織は色々な面から影響を与えられる人間が多ければ多いほどクラブとして強固なものになります。それを選手側でもやってくれる選手を探した時に、自分の中で確信をもって適任だと感じたのが羽生選手でした。

エスナイデル監督 羽生選手と話しましたが、彼はクラブに骨を埋める覚悟です。彼は現状よりもチームを良くすることを言ってきましたが、そこは僕と同じ考えだった。
持っている経験をクラブにすべて提供して欲しいと思います。彼のようにお手本となる選手は必要です。

――キャンプに入るが、強化で一番重視することは?

エスナイデル監督 キャンプだからということではなく、今、やっていることを続けたい。色々なシステムを試したい。ただもっとアグレッシブにコンパクトに、もっと攻撃が出来るように。僕らの練習はそこに集中しています。プレシーズンではフィジカル的なことも取り組んでいます。

――あらためて日本人選手を指導して意欲などはどう感じるか?

エスナイデル監督 欧州の方がもっと練習量があるかもしれません。やり方という意味でも欧州の方が違います。習慣も違いますので、ここでは幾つか変化を求めて行きたいです。クラブも受け入れてくれていますし、変化は求めて行きます。サッカー的には日本人選手も高いレベルの選手はいます。
(長所と短所は?)このチームに関してテクニックは素晴らしい。フィジカルはもっと練習をしないといけない。戦術的にも改善できます。練習時間や食事内容が欧州と違いを感じます。それは違いであって欠点ではありません。(食事の変化とは)私は経験もありますし、食事に関しては相談をする人がおり相談をしながらやっています。アスリートはアスリートらしい食事を取らなければいけません。ただ習慣なのでいきなり全部を変えることはできません。

――目指す勝点数や得点数は決まっていますか?

エスナイデル監督 いい質問ですね。それは答えるのが難しい。全試合に勝ちたいです。ただ団結して戦うこと、その姿勢を見せること、良いプレーをすれば結果は付いてきます。