LADIES TEAM選手・試合情報

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

攻撃面での課題



公式戦では6試合(5勝1分)負けなしのジェフユナイテッド市原・千葉レディース。この日の対戦相手はリーグで2位を走る“強豪”INAC神戸レオネッサだ。勝点差で追い付くためにも負けられない一戦だったが、惜しくも0対1で敗れてしまった。

先発は、GKは根本望央、DFに若林美里、櫻本尚子、西川彩華、上野紗稀、ボランチには瀬戸口梢と磯金みどり、中盤の右には千野晶子、左には深澤里沙、2トップに成宮唯と佐藤瑞夏が入り4-4-2の布陣でスタートした。

両者とも序盤から裏への意識を高く、試合を展開していく。
右サイドにパスを通され危険なシーンを作られるが、プレナスなでしこリーグカップ1部 優勝で自信をつけた粘り強い守備を発揮。千野は対面するサイドの選手が上がってくると、最終ラインまで下がってしっかりと対応する。

20分、中央からスルーパスを通されるが根本が判断よく飛び出しこれをブロック。櫻本と西川の両センターバックも壁を作り跳ね返す。“粘り強いサッカーで簡単にはやられない”ジェフユナイテッド市原・千葉レディースのスタイルをピッチで表現する。
「前半から押される場面が多く、相手に決定機を作られていましたが根本選手の体を張った守備に救われました」(西川)。

チームは奪ってからの速い攻撃で応戦する。成宮が一度前線で収めることで仕掛けへのスイッチが入り、全体を押し上げて行く。
30分には敵陣内で連続セットプレーの好機を作るが相手守備陣に跳ね返され、その3分後には成宮のスルーパスに千野が飛び込んだがわずかに合わなかった。

先に動いたのはジェフユナイテッド市原・千葉レディースだった。43分、佐藤に代え鴨川実歩を投入すると左サイドハーフに入れ、深澤をフォワードの位置に上げる。

ジリジリとした展開の中で、後半を迎えるが徐々にINAC神戸レオネッサの圧力に押されて行く。50分、鴨川からのパスを受けた深澤がドリブルでカットインし強烈なシュートを放つが、これは惜しくも相手キーパーにセーブをされた。

ただ、プレスをかけてもパスでかわされる場面が増え、セカンドボールも相手に拾われる苦しい時間帯が続くと、64分サイドチェンジから大きな展開を受け失点。66分、相手と接触し負傷した磯金に代えて安齋結花を投入。鴨川がボランチに、成宮が左サイドハーフに移り、安齋は前線に配置された。

72分には、セットプレーから上野がシュートを打つがこれは相手キーパーの正面となった。中盤でボール奪取をしても相手のプレスを受けパスミスからボールを失う場面が散見。押し上げることが出来ず、裏へのロングパスも精度を欠き中々突破口を見いだせない。
成宮は「攻撃面でボールを保持する時間が短かったことが攻撃に繋げられなかった原因です」。

89分のコーナーキックも弾き返され審判の笛は鳴った。

三上尚子監督は「やるべきことはハッキリとしていましたが、それを上回る相手の力がありました。カップ戦の準決勝とは違う迫力もありました。奪い切る場面で奪い切れなかった。そこからの失点は残念でした。あとは守備の所で粘りながらも攻撃の形が出来なかった所も課題だと思いました」と振り返った。

チームにとってはおよそ2カ月ぶりの黒星となったが、試合はまだ続いて行く。次節、敵地でのちふれASエルフェン埼玉戦では笑顔で勝点3を持ち帰りたい。