リーグタイトルを目指す戦いの火ぶたが切って落とされた。
2019シーズンの開幕戦はリーグ5連覇を目指す“強敵”日テレ・ベレーザ（以下：日テレ）と対戦した、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース（以下：ジェフＬ）は、1-3で敗北。後半途中までは1-1と奮闘するものの、最後に連続失点を許してしまうという反省材料は残る。ただ、最後まで立ち向かう姿と1ゴールをもぎ取った点については小さくはない収穫だろう。

そして、今節は待望のホームゲームだ。中2日で、ジェフＬはノジマステラ神奈川相模原（以下：ノジマ）と対戦をする。

ノジマは2016年になでしこリーグ2部で優勝し1部への昇格を果たすと、翌年は8位でフィニッシュ。そして2018年には3位と大躍進を遂げる。

今シーズンから指揮を執る野田朱美監督のもと、ダイナミックなパスサッカーに磨きをかけている印象だ。

マイナビベガルダ仙台レディースとの開幕戦を1-0で勝ったノジマを上野紗稀は分析する。
「ベレーザと似ているパスサッカーのチームです。いかに勝点を取りにいくかを考えながら試合を進めたいと思います。私たちは1戦目に出た課題を修正し、次に向けて頑張っていくだけです」

ノジマの中心選手である田中陽子は、正確なキックと巧みなドリブルで攻撃陣をリード。昨年ベストイレブンに初選出された南野亜里沙が隙を見逃すことなく相手ゴールに迫る。ベテランの中野真由美や大野忍が脇を固め、攻撃陣に厚みを加えている。
また、昨年までジェフLに所属していた櫻本尚子が守備を締めている。

西川彩華は「一人ひとりがパサーであり、櫻本選手からのロングボールにも警戒が必要となります」と話した。
ジェフLとしては、プレスに行く前線の選手にコースを限定させる守備を徹底し、速攻を中心とした攻撃がポイントなることは間違いない。

藤井奈々監督は言う。
「ベレーザ戦の失敗を、ここからのノジマ戦と伊賀（フットボールクラブくノ一）戦にどう生かしていくかが大事。去年と違う姿を見せ、しっかりと勝ち切る試合をすることが重要です」

必要以上に相手を恐れず、ここまで積み上げてきたジェフLのサッカーを表現し、全員が規律のあるプレーとハードワークをすることで、必ず白星を手に入れることはできるはずだ。

チーム、サポーターが一丸となってホーム開幕戦に勝利を収めることで喜びを分かち合いたい。