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試合日程・結果

2014 SEASON MATCHES試合日程・結果


攻撃陣が躍動し、快勝


 戦力の充実を感じさせる快勝だった。2連敗で迎えた第21節大分トリニータ戦は攻撃陣が躍動。2試合無得点の悔しさを晴らすゴールショーで今季最多となる4得点を記録し、大分の反撃を2点に抑えて3試合ぶりの白星を手にした。


 前節に続き斉藤和夫テクニカルダイレクターが指揮を執ったジェフは、谷澤達也の負傷離脱に伴い6試合ぶりにスタメンを入れ替えた。フォーメーションも従来の4-2-3-1から4-4-2へと変更。GKには岡本昌弘、DFは右から大岩一貴、キム ヒョヌン、山口智、中村太亮の4人。ボランチは兵働昭弘と佐藤健太郎がコンビを組み、2列目には右に田中佑昌、左に大塚翔平が位置。2トップにはケンペスと森本貴幸が起用された。


 試合開始早々の4分、ジェフはこれまで途中出場の多かった2人が先制点を演出する。右サイドで田中が上げたクロスは一度は相手DFに跳ね返されたものの、こぼれ球を拾って再び絶妙のクロスを供給。これを森本がヘディングで合わせ、幸先よく先制点を奪った。


 その後もジェフは積極的に追加点を狙った。17分、左サイドで大塚とのパス交換から抜け出した中村がシュートを放つと、続く19分には森本がパワフルなドリブルから相手を2人かわして左足でシュート。惜しくも得点には至らなかったが、追加点への期待を抱かせた。


 しかし、20分以降は大分に主導権を握られた。ジェフは大分のFW高松大樹にポストプレーで起点を作られ、セカンドボールを拾われて後手に回る。前半は大分のペースで進んだが、この時間帯の粘り強い守備が後半のゴールラッシュにつながった。


 47分に生まれた追加点は、またしても田中と森本のコンビネーションから生まれた。ハーフウェーライン手前から田中が送ったロングボールに森本が抜け出すと、見事なコントロールから左足で強烈なシュート。一度はバーに嫌われたが、跳ね返りを冷静に蹴り込みリードを広げる。


 55分の失点で1点差に詰め寄られたが、66分、大塚に代わって途中出場した山中亮輔が中盤でボールを奪取すると、右サイドに大きく展開。田中のクロスにケンペスが合わせ、相手に傾きかけた流れを一気に引き寄せた。


 さらに、76分にはカウンターから左サイドを駆け上がった山中が左足を振り抜き、勝負を決定づける4点目を記録。後半アディショナルタイムに失点を許したものの、4-2で勝ち切った。


 2得点の森本と好アシストの田中、そして、1得点の山中。これまで出場機会が限られていた攻撃的な選手たちがそれぞれに結果を残して存在感を示し、斉藤和夫監督の起用に応えて見せた。終了間際には佐藤勇人が7試合ぶりにピッチに立つなど、2失点を喫したものの大きな収穫のあった90分間だった。



 敵地で勝ち点3をもぎ取り、シーズン前半戦を勝利で折り返したジェフ――。関塚隆新監督の下で迎える後半戦への期待は膨らむばかりだ。





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