TOP TEAM選手・試合情報

試合日程・結果

2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

今季初の3連勝を逃す、手痛いドロー



18時時点の気温が30度に達した熱帯夜の消耗戦は、1-1のドローに終わった。今シーズン初の3連勝を狙ったジェフにとっては、「手痛い勝点1」と言っていい。

過去3戦で3敗と黒星が先行しているV・ファーレン長崎との一戦は、FWケンペス、MF谷澤達也、DFキム ヒョヌンと、これまで各ポジションでスタメン出場を続けてきた3選手が出場停止。関塚監督はシステムをこれまでの2トップから4-2-3-1の布陣に切り替え、トレーニングに臨んできた。

GKは岡本昌弘、右サイドバックには竹内彬が出場を果たし、これまで右サイドを定位置としてきた大岩一貴はセンターバックで山口智とコンビを組んだ。左サイドバックは6つのアシストを記録している攻撃のキーマン、中村太亮。ボランチは兵働昭弘と佐藤健太郎、2列目には右に井出遥也、左に山中亮輔、トップ下に大塚翔平が並び、1トップは前節こそ無得点に終わったものの、好調を維持している森本貴幸が位置した。

前半は苦しい展開だった。高い位置からプレスを仕掛ける長崎に押し込まれ、必死のクリアもセカンドボールを拾われて2次攻撃を受ける。立ち上がりこそ森本のポストプレーと相手DFラインの背後に飛び出す動きで攻撃に変化をつけたが、10分を過ぎたあたりから押し込まれる時間帯が続いた。

その理由について、佐藤健太郎が振り返る。

「相手のプレーははっきりしていました。前からプレスをかける、大きくクリアする。ただ、それを試合の流れの中で予測しきれず、セカンドボールを拾われて後手に回ってしまった。対応するのが難しい時間帯が続きました」

後半に入っても、長崎の勢いは衰えなかった。

55分、ジェフの右サイドを崩されると、クロスに飛び込まれて失点。ビハインドを負ったジェフは、ここからようやく反撃の姿勢を見せ始めた。その理由について、関塚監督は「(やるべき)プレーがはっきりしたことで、正しい状況判断ができるようになった」と話した。

同点ゴールは59分。敵陣中央で得たFKを兵働が小さくつなぎ、山中が豪快なミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。試合は振り出しに戻り、ここからジェフが反撃の姿勢を見せる。中盤で主導権を握り始めたジェフは、サイドを起点とする攻撃で相手ゴールに迫った。

65分には大塚に代えて田中佑昌を投入し、サイド攻撃に変化を加える。しかし、右からは田中、左からは中村と山中がコーナー付近に進入して押し込みながらも、フィニッシュには至らず。特に終盤、中村からの正確なクロスは大きな武器となったが、逆転ゴールを奪うことはできなかった。最後は中村のクロスに合わせた森本のヘディングシュートが枠を外れ、試合終了の笛が鳴った。

今シーズン初の3連勝を逃したジェフは、8位に順位を下げた。しかし関塚監督の意識は、早くも4日後の次節に向いている。

「戦術的な部分を上げていかないと、夏場はエネルギーを消費しますから、自分たちのリズムは生まれてこないと感じました。意識で変えられる部分もあると思いますから、その辺をしっかりと次の試合に向けて修正して次の戦いに臨みたいと思います」

次節、モンテディオ山形戦は7月30日(水)に開催される。「戦術」の徹底によってジェフの「リズム」をつかみ、夏場の連戦で浮上するきっかけをつかみたい。

PHOTO GALLERY試合フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大します