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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果


“リベンジ”に弾みをつける快勝


 試合開始直後の13分と、試合終了間際のアディショナルタイム。理想的な時間帯に2つのゴールを奪って勝利したジェフは、勝点を37に伸ばして順位を6位に上げた。


 スタメンは次のとおり。GKは岡本昌弘。DFは右から大岩一貴、キム ヒョヌン、山口智、中村太亮の4人。ダブルボランチには兵働昭弘と佐藤健太郎が並び、2列目には右に井出遥也、左に谷澤達也が位置。トップ下に山中亮輔、1トップには森本貴幸が入った。


 前半の立ち上がりから、ジェフは積極的に相手ゴールに迫った。9分には谷澤と中村の見事なコンビネーションで左サイドを突破し、決定機を演出。直後にはピッチ中央でパスを受けた井出が、ペナルティエリア外からミドルシュートを放った。このプレーで得たCKを兵働がファーポスト際に放り込むと、キムがヘディングで合わせて先制ゴールを奪った。


 関塚隆監督は攻撃面で「イージーミスが多かった」と振り返ったが、守備面では高い位置からのプレスと出足の速さでルーズボールを拾い、終始主導権を握ってゲームを進めた。29分には中央から崩して森本がシュート。右ポストに弾かれたボールを山中がつなぎ、中村、森本が連続してシュートを放った。いずれも山形守備陣の堅守に阻まれたものの、追加点のチャンスを作った。


 しかし、徐々に疲れが出始めた後半は足が止まり、それまで機能していた前線からの守備とルーズボールへの反応が鈍り始めた。山形はFW中島裕希に代えてMFロメロ フランクを投入。それまでトップ下の位置でプレーしていたディエゴをFWに上げたことで最前線に攻撃の起点を作り、主導権を奪われたジェフは押し込まれる時間が続いた。


 これに対し、関塚監督は佐藤健太郎に代えて佐藤勇人、山中に代えて大塚翔平と立て続けにカードを切った。この交替によって安定感を取り戻すと、70分過ぎから続いた山形の連続攻撃をしのぐ。78分にはカウンターからチャンスを作り、森本のシュートはゴール右に外れたが、流れは再びジェフに傾き始める。


 迎えたアディショナルタイム、ドリブルで抜け出した谷澤のシュートはポストに弾かれたものの、大塚が押し込んでダメ押しの追加点を奪った。


「勝ててホッとしています」


 試合後、関塚隆監督が語ったひとことが、スコアに表れない消耗戦を象徴していた。次節はアウェイでの湘南ベルマーレ戦。粘り強く勝利を手にして勢いを取り戻したジェフは、屈辱を味わった4月とは違う姿でリベンジを期す。


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