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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

リベンジマッチ、ドロー決着。



 相手が首位を独走する湘南ベルマーレとはいえ、1-1という結果は決して満足できるものではない。

 前日のトレーニングを完全非公開として臨んだ今節、関塚監督はこれまでのチームに“湘南対策”の変化を加えた。システムはこれまでの4-4-2や4-2-3-1ではなく、兵働昭弘をアンカーに据えたトリプルボランチ。GKは岡本昌弘、DFは右から大岩一貴、キム ヒョヌン、山口智、中村太亮の4人。アンカーに入った兵働が中盤の底でゲームを組み立て、その両脇に佐藤健太郎と井出遥也が並んでトリプルボランチを形成する。彼らの前方には右に山中亮輔、左に谷澤達也が位置し、最前線の中央には2試合の出場停止処分から復帰したケンペスが入った。

 もっとも、夏場の3連戦という過酷なスケジュールの影響からか、特に前半は動きの重さが際立った。4-3-3システムは守備面で安定感を見せたものの、攻撃ではフィニッシュに持ち込めず、決定機を作れない時間が続く。一方、湘南も前回対戦時に見せた前線からのアグレッシブな守備ではなくブロックを作って構える守備に徹し、持ち前の圧倒的な運動量は見られなかった。

 お互いにようやくエンジンが掛かってきたのは、後半に入ってからのことだ。53分にはショートカウンターからケンペスがドリブルで持ち込み、最後は谷澤がシュート。ゴール上にわずかに外れたが、スピード感溢れる攻撃でこの日最初のチャンスを作った。

 指揮官が動いたのは56分。山中に代えて佐藤勇人を投入すると、兵働の脇に佐藤勇人と佐藤健太郎を配置する3ボランチの布陣を敷く。これを機に攻守が目まぐるしく入れ替わる展開となり、ショートカウンターの応酬となる激しい攻防が繰り広げられた。

 しかし61分、ジェフの左サイドを崩され、クロスをニアサイドで合されて失点。64分には兵働に代えて森本貴幸を投入し、システムを4-4-2とする。すると71分、森本のポストプレーから左サイドを崩すと、中村のクロスに飛び込んだ井出が、頭で合わせて同点弾を叩き込んだ。

 アディショナルタイムの4分間を含めた残り時間は、両者とも積極的にゴールを狙った。しかし、決勝点は生まれず。試合は1-1のドロー決着となった。

 「3連戦で勝点5。あと2つはほしかったんですが、次にしっかりとつなげたいと思います」

 3試合で1勝2分けという成績は、決して満足できるものではない。しかし今は、新体制発足以来「負けていない」という事実をポジティブに解釈し、「次につなげる」ことに全力を注ぐべきだ。

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