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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

決定力を欠き、スコアレスドロー



4連勝と勢いに乗る横浜FCとの対戦は、スコアレスドローに終わった。

関塚隆監督は、湘南戦で採用した4-3-3システムから4-4-2システムに戻してこの試合に臨んだ。GKは岡本昌弘。DFは右から大岩一貴、キム ヒョヌン、山口智、中村太亮が並び、ボランチに兵働昭弘と佐藤健太郎が位置。両サイドMFは右に井出遥也、左に谷澤達也が入り、森本貴幸とケンペスが最前線で並ぶ。

前半は、序盤からサイドの主導権争いが続いた。

最初の決定機は8分。左サイドでパスを受けた中村が相手最終ラインの背後にパスを送り、走り込んだケンペスがキープ。ラストパスを受けた森本のシュートは相手GK南雄太のファインセーブに阻まれたが、ジェフは森本とケンペスの2トップがラインの浅い相手最終ラインの背後を狙って何度もフリーランニングを試み、局面の打開を狙った。

以降の時間帯でもサイドから裏への攻撃でチャンスを作るが、フィニッシュをゴールに結びつけることができなかった。29分には相手CKを奪ってカウンターに転じ、谷澤、森本、井出とつないで最後は大岩が右サイドからシュート。しかしこれも、枠を外れる。

前半について、佐藤健太郎はこう振り返った。

「少し(ボールを)大事にし過ぎた気がします。個人的には僕のところからなかなか縦に入れられなかった。相手のプレッシャーはそれほど感じませんでした。ただ、相手もうまくボールを動かしながら、簡単にボールを蹴ってこなかったので、"ボールの奪いどころ"を絞りきれなかった気がします。」

後半も、互いが中盤で激しくボールを奪い合う膠着状態が続いた。しかし、時間の経過とともにペースを握り初めたのは横浜FCだった。

66分に迎えたピンチはゴールポストに救われ、直後の69分にはミスから相手のショートカウンターを招き、再びピンチを迎えた。攻撃の打開策を見いだせないままイージーなミスによってボールを失い、カウンターを受ける嫌な時間帯が続く。

77分、関塚隆監督は右膝を負傷した井出に代えて大塚翔平を投入。79分にはカウンターから大塚がドリブルで持ち込み、最後は森本が相手DFを2人かわしてシュート。しかしこれは、枠の上に外れる。85分には兵働に代えて佐藤勇人を投入し、システムを3バックに変更して攻勢を強めた。アディショナルタイムには谷澤がループ気味の技ありシュートを放つが、これもクロスバーに弾かれてゴールならず。終盤に何度か見られたカウンターも、最後までゴールにはつながらなかった。

スコアレスに終わった攻撃の課題について、ケンペスはこう話した。

「今はサイドを起点に攻撃を仕掛けていますが、フィニッシュの局面ではサイドから中に厚みを持たせるような攻撃が必要かもしれません。カウンターについても、外をうまく使いながら、最終的には2トップとMFの距離感をうまく縮めたい。今日は本当に勝利が欲しい試合でした。ただ、湘南も含めて非常に調子のいい相手との対戦が続いたので、この2試合で手にした勝点2をポジティブに捉えてもいいと思います。」

佐藤健太郎も、このドローをネガティブには捉えていない。

「もちろん、どの試合も絶対に勝ちたい。この2試合で得た勝点2という結果は、あくまで"最低限"だと思います。ただ、僕はそれが悪いとは思いません。結果を受け止めて、次に向かう。また最高の準備をする。それを辛抱強く続けて、メンタル的にはひとつひとつ切り替えながら戦いたいと思います。」

今節の結果を受けて、順位は6位と変わらず。"上"も"下"も肉薄する混戦模様の上位争いを抜け出せるか。次節は8月17日、敵地でロアッソ熊本と対戦する。

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