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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

終了間際の失点で、痛恨のドロー



 目の前に迫った勝点3が、するりと手からこぼれ落ちた。後半アディショナルタイムにまさかの同点ゴールを許したジェフは、勝点1の獲得にとどまり順位を8位へ下げた。

 この試合、関塚監督は前節水戸戦と同じ11人をスタメンとしてピッチに送り込んだ。GKは岡本昌弘。DFは右から大岩一貴、キム ヒョヌン、山口智、中村太亮の4人。ダブルボランチには兵働昭弘と佐藤健太郎が並び、2列目には右に井出遥也、左に谷澤達也が位置。2トップには森本貴幸とオナイウ阿道が起用された。

 30分まではホームの京都に試合の主導権を握られた。相手の激しい寄せの前に、ジェフは思うようにボールを繋げない展開が続く。逆に4分と20分には、警戒していた大黒将志に最終ラインの背後を突かれてシュートを許した。

 それでも、劣勢の中で迎えた32分に先制したのはジェフだった。中央の森本が右サイドの井出に展開すると、クロスはファーサイドの谷澤へ。これを頭で折り返すと、ボールはバヤリッツァの頭をかすめ走り込んだ森本にピタリ。森本の2試合連続となるゴールで、前半を1-0で折り返した。

 後半は一転して、両チームの打ち合いとなった。まずは57分、後半開始とともにピッチに入った三平和司にミドルシュートを決められ、同点に追いつかれてしまう。すると、指揮官は失点と同時に、オナイウに代えて町田也真人を投入。さらに4分後には先制点を挙げた森本に代えてケンペスをピッチに送り込み、“勝ちに行く”というメッセージを伝えた。

 だが、次にネットを揺らしたのはまたしても京都だった。77分、CKのピンチで三平にこの日2点目となるヘディングシュートを決められ、1-2と逆転を許した。ここで、ジェフは兵働に代えて山中亮輔を投入し反撃の望みを託した。

 すると、その山中が同点ゴールを演出する。ペナルティエリア右で町田からフリーでボールを呼び込み、得意の左足で強烈なミドルシュートを放つと、相手GKが弾いたところにキムが詰め2-2の同点に追いついた。

 このゴールで勢いに乗ったジェフはそのわずか3分後、CKのチャンスで相手のクリアボールを井出が右足でボレーシュート。相手に当たってコースが変わったボールがネットに吸い込まれ、3-2と逆転に成功した。

 しかし、勝点3の獲得まで残りあとわずかとなった後半アディショナルタイムに悲劇が待っていた。ラストワンプレーでフリーの田中英雄にクロスを上げられると、中央のドウグラスにヘディングシュートを叩き込まれ、痛恨の同点ゴールを許した。

 このゴールと同時に試合は3-3で終了。最後の最後で集中力を欠いたジェフは京都のゴールへの執念の前に屈し、あまりにも大きな「勝点2」を失う格好となってしまった。

 つかみかけた勝利をものにできなかったダメージは大きい。しかし、悔やんでいる暇はない。すぐ4日後に待っている天皇杯4回戦V・ファーレン長崎戦に、この悔しさをぶつけたい。

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