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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

掴み切れなかった勝点3



試合終了間際に喫した同点弾によって、掴みかけた勝利は手からこぼれ落ちた。試合後、大岩一貴は悲痛な表情でその悔しさを口にした。

「本当に悔しいですし、もったいない。あそこがウチの勝負どころなのですが、京都戦と同じ過ちを繰り返してしまいました。情けない」

この日のスターティングメンバーは、3日前に行われたFC岐阜戦と同じ。システムは4-2-3-1。GKはここ数試合ビッグセーブを続けている岡本昌弘。DFは右から山口慶、キム ヒョヌン、大岩一貴、中村太亮の4人。ボランチに佐藤勇人とナム スンウが入り、2列目には右から井出遥也、町田也真人、谷澤達也が並んだ。1トップにはリーグ戦で5試合連続のスタメン出場となる森本貴幸が位置した。

前半の序盤、ジェフは前半から小刻みなパスワークでリズムを掴んだ。

8分には中村のクロスに飛び込んだ井出がヘディングシュート。さらに谷澤のミドルシュートなど積極的に仕掛け、主導権を握る。20分には連続攻撃から決定機を作り、右サイドを突破した山口慶のクロスに井出が合わせた。

しかし、以降は軽率なミスから相手に押し込まれる時間帯が続く。町田が振り返る。

「ふわっと試合に入らないようにという声掛けをみんなでしていたのですが、どこかふわっとした状況が続いてしまいました」

同じように、井出も前半の反省を口にした。

「前半から行けという指示が出ていて、試合前のアップも声が出ていたし、身体も動いていました。でも、自分たちのミスが続いてリズムを掴めず、もったいない前半になってしまいました」


失点は36分。直前のピンチはGK岡本のファインセーブでしのいだものの、連続3本目のCKを村上巧に押し込まれ、ジェフは1点のビハインドで前半を折り返した。


後半に入ってようやく動きにキレが戻ったジェフは、50分に同点弾を放った。後半開始と同時にナムに代わってピッチに送り込まれた佐藤健太郎が縦パスを送ると、谷澤がふわりと浮かせた技ありのシュート。これがゴール右隅に決まり、ジェフは息を吹き返した。


さらに68分には、逆転に成功する。左サイドでボールを受けた中村がアーリークロスを放り込むと、相手DFの背後に飛び込んだ森本が右足で合わせ、今シーズン5得点目となる逆転弾を決めた。


関塚隆監督は70分に町田に代えて幸野志有人を投入。前線の運動量を増やして守備を強化し、試合は2-1のまま終盤に突入した。しかし、迎えたアディショナルタイム。愛媛のシュートはクロスバーに当たって跳ね返されたが、こぼれ球を西田剛に押し込まれ、試合は2-2のドローで幕を閉じた。


試合後、関塚監督と井出は「甘いところがある」と口を揃えた。あと一歩のところで勝利を失ったショックは小さくない。しかし、J1昇格に向けた厳しい戦いはこれからも続く。

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