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試合日程・結果

2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

後半のゴールラッシュで会心の勝利。


試合後、記者会見に臨んだ関塚隆監督は、ホームでの勝利を喜びながらこう話した。
「今日のような試合を、より精度を高めて、アグレッシブに、また、一体感のある戦いを続けていきたいと思います」

ホームにアビスパ福岡を迎えたジェフは、後半、わずか5分間で3つのゴールを奪う猛攻を見せて快勝。3試合ぶりの勝利に、スタジアムが沸いた。

この日のシステムは4-2-3-1。GKは高木駿。DFは右から山口慶、キム ヒョヌン、山口智、中村太亮の4人。ダブルボランチは前節と同様、佐藤勇人と佐藤健太郎の2人。2列目には右から幸野志有人、町田也真人、谷澤達也が並び、1トップにはこの日も森本貴幸が位置した。

最初の決定機は7分。ジェフはGK高木からパスをつなぎ、山口智が送ったロングボールに森本が反応する。しかし左足で放った強烈なシュートは相手GKの正面に飛び、直後のCKに山口智がヘディングで合わせたが、これは惜しくもゴール左に外れた。

22分にはカウンターからチャンスを演出。森本のポストプレーから佐藤健太郎、幸野、町田とつないで右サイドからクロスを上げると、攻め上がった中村が右足でシュート。しかしこれも、ゴール右に外れる。

両者ともフィニッシュの局面でミスが目立ってスコアレスに終わった前半について、山口智はこう振り返った。

「相手の様子を見ながら、いつもよりシンプルにという意識はありました。まずは、全体をコンパクトにすること。それを頭に入れながらプレーする時間が長かったと思います。ただ、最前線で体を張るプレーが得意なモリ(森本)をうまく使って、裏への抜け出しも入れながらチャンスを作れていたと思います。特に停滞していたという印象はありません」

後半、立ち上がりから猛攻を仕掛けたジェフは、見事なゴールラッシュで勝利を引き寄せた。

50分にはロングボールを起点とする攻撃から、最後は森本がシュート。53分には森本のクロスに谷澤が合わせるが、いずれもゴール上に外れた。直後には谷澤から左サイドの中村に展開し、グラウンダーのクロス。森本が見事なトラップからの反転シュートを見せるが、これもゴールの枠を捉えることはできなかった。

ようやくゴールネットを揺らしたのは60分。佐藤健太郎が中盤からロングパスを送ると、相手最終ラインの背後に飛び込んだ森本がトラップから左足でボレー。これが決まり、ジェフが先制に成功する。

さらに62分、右サイドの幸野がアーリークロスを送ると、攻め上がった中村が鋭い切り返しから右足でシュート。これが決まってリードを広げたジェフは、65分、相手のCKから鋭いカウンターを見せる。幸野のラストパスに合わせたのは、この攻撃の起点となったキム。試合の行方を決定づける3点目が生まれた。

十分な手応えをつかんだ90分間について、山口智はこう話した。

「今日の試合では、1週間かけて準備してきたことを試合でしっかり出すことができました。自分たちのイメージを形にして、結果を残す。僕たちにはこれを繰り返すという道しかないので、次の試合に向けてまた気持ちを切り替えたいと思います」

勝点を52に伸ばしたジェフは7位に浮上。J1昇格プレーオフ圏内となる6位との勝点差は「2」と肉薄している。山口智が言うとおり、準備を整え、結果を残すというサイクルを繰り返すことができれば、必ず道は開ける。

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