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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

12年ぶりとなる4強進出


いよいよ迎えた天皇杯準々決勝。敵地に乗り込んだジェフはJ1のセレッソ大阪を相手に見事な内容で勝利を手繰り寄せ、12年ぶりとなる4強進出を決めた。

この日のシステムは変則的な4-4-2。GKは高木駿。DFは右から大岩一貴、キム ヒョヌン、田代 真一、中村太亮の4人。ボランチに佐藤勇人と兵働昭弘、右サイドMFに井出遥也、左サイドMFに谷澤達也が入り、前線は戸島章とケンペスが縦に並んだ。

前半の主導権を握ったのはジェフだった。

まずは6分、左サイドからの中村のクロスに合わせて公式戦初出場の戸島がヘディングシュート。15分には右サイドに流れたケンペスが敵陣深くで起点を作り、バックパスを受けた井出がクロスを上げる。これに飛び込んだ佐藤勇人がボレーで合わせたが、シュートは惜しくもゴール左に外れた。

安定感のある守備で相手につけ入る隙を見せなかったジェフは、31分にもチャンスを作った。左サイドから中村がアーリークロスを上げると、ケンペスが相手と競り合ってこぼれたボールに井出が反応し、ミドルシュート。これはゴール上に大きく外れたものの、その後もジェフの攻勢が続く。

41分には前半唯一のピンチを招いたが、C大阪のMF秋山大地の強烈なシュートは田代が体を張って阻止。前半のジェフは相手のシュートをわずか1本に抑え、攻守両面にアグレッシブな姿勢を見せてゲームを優位に進めた。

待望の先制ゴールが生まれたのは、後半開始直後の54分のことだった。

兵働の右CKに勢い良く飛び込んだのは、最終ラインで奮闘し続けた田代だ。相手と競り合いながらのシュートはふわりと浮いてゴール左隅に吸い込まれ、ジェフが均衡を破る先制ゴールを奪った。

関塚隆監督は、先制直後から積極的な動きを見せた。まずは56分に佐藤勇人に代えて山口智を投入。田代をボランチに上げて守備の態勢を整え、同点ゴールを狙って前掛かりになったC大阪に応戦した。

以降の時間帯は押し込まれる展開が続いたが、ジェフは組織を乱すことなく冷静に対応した。74分には中央を突破されてピンチを招くが、GK高木がファインセーブ。関塚監督は75分に兵働に代えて佐藤健太郎を、さらに84分には戸島に代えて町田也真人を投入し、運動量を上げて前線からのプレスを強める。4分間のアディショナルタイムも懸命の守備でゴールを守り抜き、2002年大会以来、12年ぶりとなる4強進出を決めた。

試合後、サポーターの前に立って「俺たちジェフ」を披露したのは、攻守両面で存在感を際立たせた田代だった。この日、ヒーローインタビューで照れくさそうに「ごっつぁん(ゴール)です」と語った26歳は、公式戦4試合連続無失点と準決勝進出に確かに貢献した。

天皇杯準決勝の開催は11月26日。決勝進出を懸けて、同じくJ2のモンテディオ山形と争う。

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