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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

大一番はドロー決着


ジュビロ磐田をホームに迎えた第39節は、死力を尽くした戦いの末、2-2のドロー決着。今シーズン最多の14,575名に駆けつけていただいた中、勝点1を積み上げたジェフは、J1昇格プレーオフ圏内の5位をキープしている。

この日のシステムは4-2-3-1。GKは高木駿。DFは右から山口慶、キム ヒョヌン、山口智、中村太亮の4人。ボランチは累積警告による出場停止の佐藤健太郎に代わって兵働昭弘が佐藤勇人とコンビを組んだ。2列目には右に幸野志有人、トップ下に町田也真人、左に谷澤達也が並び、1トップには森本貴幸が位置した。

「前半は弱腰になり、中盤からボールを前に運べなかった。さらに、最も警戒していたセットプレーで失点してしまった」

関塚隆監督がこう振り返った通り、序盤から磐田にボールを支配され劣勢を強いられたジェフは、32分に先制を許す。CKからのこぼれ球をファーサイドの伊野波雅彦に蹴り込まれると、その後も攻撃のリズムをつかめず0-1で前半を折り返した。

しかし、リードを許して迎えたハーフタイム、ロッカールームの選手たちに焦りはなかった。町田はこう振り返る。

「最近は、先に点を取られても取り返す力がチームにはある。焦りはなかったし、後半の頭から仕掛けようと思っていた」

その言葉通り、47分、ジェフに決定機が訪れる。幸野のスルーパスに抜け出した佐藤勇人がGKと1対1を迎え、右足でシュートを放つ。これは惜しくもゴールには結びつかなかったが、積極的な攻撃参加でチームの重心を前へと押し上げた。

すると、55分に待望の同点ゴールが生まれる。左サイドのパス交換から中央の幸野へとボールが渡ると、DFに寄せられながらも右足を振り抜いた。このシュートがゴールへと吸い込まれ、ジェフが同点に追いついた。

このゴールの直後、ジェフは佐藤勇人に代えて大岩一貴を投入。指揮官はこの交代の意図をこう話す。

「ボランチの2人が下がらずに、高い位置をとることで全体を押し上げたかった。右サイドからの攻撃にも期待し、思い切って交代した」

結果的にこの「思い切った交代」がジェフに逆転ゴールをもたらした。61分、中央の幸野から左サイドへ展開し、パスを受けた中村が左足で強烈なミドルシュートを放つ。これをGKが弾くとそこに谷澤が詰めてシュート。ボールはポストに当たり、跳ね返りを途中出場の大岩が蹴りこんだ。

しかし、このゴールで逆転に成功したジェフだったが、ほんの一つのプレーで試合を降り出しに戻された。73分、山口慶のバックパスを途中出場の山崎亮平に奪われると、守備陣の粘りも及ばず、冷静にゴールに流し込まれた。

その後、町田に代えてケンペス、幸野に代えてジャイールをピッチに送り込んだジェフだったが、勝ち越しゴールは奪えず。雨中の決戦は2-2でドロー決着となった。それでも、指揮官はこの勝点1にポジティブな要素を見出している。

「勝つことはできなかったが、しっかりと上位にくらいついている。残りの3試合を一戦一戦、しっかりと戦いたい」

いよいよ残りは3試合。次節は、今節J1昇格を決めた松本山雅FCとアウェイで対戦する。

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