ホーム開幕戦となった第2節は水戸ホーリーホックに2-0で快勝し、4年ぶりとなる開幕連勝を達成。勝点を6に伸ばして迎える今節の対戦相手は、昨シーズン12位の栃木SCだ。

栃木は今オフに多くの主力が退団した。昨シーズンに9ゴールを記録してチーム内得点王となった大久保哲哉（→横浜FC）、2シーズンにわたって攻撃を牽引した近藤祐介（→ギラヴァンツ北九州）、守備の要チャ ヨンファン（→ツエーゲン金沢）らがその最たる例である。しかし、同時に将来性のある若手や即戦力候補を獲得し強化を図っている。ジェフとしては、特に前線の新戦力に警戒したい。

1トップに位置する阪野豊史は、浦和レッズから加入した24歳のストライカーだ。浦和ではなかなか出場機会に恵まれなかったものの、クロスへの飛び込みとパワフルなプレースタイルには定評がある。本人も昨シーズンのうっぷんを晴らすべく、得点量産を誓っている。また、松村亮はヴィッセル神戸のアカデミー時代から広く名が知られている有望株。イ デホンは各年代の韓国代表歴を誇る長身アタッカーだ。

開幕からの栃木はここまで1分1敗と波に乗れていない。しかし、昨シーズンからの特徴であるハイプレスからのショートカウンターは、着実にチームに浸透している。ジェフとしてはロングボールを織り交ぜながら栃木のプレスをかわし、できる限り敵陣でゲームを運びたい。

栃木とのリーグ戦通算対戦成績は2勝6分2敗と全くの五分。今節で勝利することで、通算対戦成績でもリードを奪いたいところだ。開幕連勝の勢いを確かなものとするためにも、3連勝による「スタートダッシュ」を何としても手に入れたい。

関塚隆監督

勝ち点3を積み重ねられているということは、やってきたことが少しずつ表れて、それが結果に出ているということ。好スタートを切れたことで、前向きにトレーニングを迎えられているのかなと思っています。
（栃木SCの）戦い方自体は、昨季と変わらず非常に機動力があって、ボールを奪ってからの素早い攻撃。そこは特長だと思います。今季も連動性があり、攻守にわたって“はやいチーム”です。チームが一つの方向へ向かって、みんなでやっているという印象を受けます。
（我々は）攻守両面で状況に応じてチームが同じ理解のもとでできるように、少しずつ積み重ねていきたいと思います。ただ同じことだけをやるのではなくて、状況に合ったものをやれるようにしていきたいと思います。

パウリーニョ選手

（古巣の栃木SCと対戦するのは）不思議な感じです。自分が日本でプレーをスタートさせたクラブで、本当にお世話になりました。ですが、今自分はジェフの選手として戦っています。ジェフが勝利するために、やるべきことを全てやります。我々にとっていい試合になることを信じています。
栃木の廣瀬浩二選手はスピードと技術がありますし、チームメートとしてはいい選手でしたが、敵に回すと嫌な選手ですね。ただ、敵として楽しみな選手でもあります。しっかり当たりに行きたいです。

井出遥也選手

栃木SCに対しては、チームとしてそこまで悪いイメージは持っていないと思いますし、昨季のアウェイ戦では個人としても得点を決めているので、いいイメージがあります。
自分のコンディションはいい状態にありますし、動けています。今は縦に速い攻撃がチームのコンセプトで、その中で個人的には「裏に出る動き」と「前から追いかける守備」、この2つを意識してプレーしています。栃木戦は3連勝のかかった大事な試合ですし、サポーターのみなさんにも力をもらって、絶対に勝ちたいと思います。

北爪健吾選手

しっかりチームに貢献できるように常にいいコンディションでいることが、今の仕事であり役割だと思っています。
栃木SCは若い選手が多く、ハードワークに加えてボールを動かせるチームという印象です。紅白戦では相手を想定しながらやることで、特長が理解できた。戦い方のイメージを具体的に考えられたので、試合に出場することになればそれをプラスに生かせると思います。中美慶哉選手は前橋育英高校の先輩で、阪野豊史選手も選抜で一緒だったことがある。情報は（味方に）伝えていこうと思います。

前節の結果
横浜1-1栃木

栃木SC　第2節横浜戦布陣

ジェフ千葉　第2節水戸戦布陣

最近の戦績
03/08　栃木1-2札幌
03/15　横浜1-1栃木

最近の対戦
2013/03/17　栃木0-0千葉
2013/11/17　千葉1-1栃木
2014/03/02　千葉0-2栃木
2014/07/20　栃木0-2千葉