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試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

ホームで迎えた第21節のFC岐阜戦は、それまでの鬱憤を晴らす快心の勝利だった。その理由は、課題の克服に対する光明と、新戦力の台頭による競争意識の向上である。

「課題の克服」について、関塚隆監督は岐阜戦の試合終了後にこう話した。

「このところ試合の進め方が我々の課題になっていましたが、そういう意味では今日の試合はうまく進められましたし、3点目も取ることができました」

主導権を握りながらゴールを奪えない。ブロックを作る相手を崩せない。先制点を奪ってもリードを守り切れない。ここ数試合で結果が出せなかった理由はそうした現象に象徴される「試合の進め方」に表れており、チームとして解決すべき大きな課題だった。その意味で、先制点を奪われながらも前半終了間際に追いつき、その勢いのまま後半開始直後に逆転し、ダメ押しの3点目を奪うという「試合の進め方」は理想的だった。この90分を、直面する課題の克服に向けて大きな一歩としなければならない。

さらにもう一つの好材料である「競争意識の向上」は、岐阜戦で初めてリーグ戦のピッチに立ちし、しかもフル出場を果たしたDF栗山直樹によってもたらされた。

岐阜戦の直後、栗山は努めて冷静にこう話した。

「失点した時は、自分の中で焦りもありました。でも、何とか取り返そう、もう絶対に失点しないという気持ちでプレーしていました。あそこ(26分のピンチ)を防げたことで、気持ちを取り戻せたのかなと思います。ただ、とにかくチームが勝つことが大事。今日は決して自分は良くなかったし、ポジション争いがまた始まります。目標とする勝点は年間で80。前半戦を終えて半分の40を取れなかったので、後半しっかり巻き返したい」

新たな力が台頭することで加熱するポジション争いは、必ずチーム力の向上につながる。その意味で、栗山が果たした役割は計り知れない。

中3日で迎える今節の相手は、勝点差1で3位につけるツエーゲン金沢。ホームに迎えた第14節の対戦では、まさに「試合の進め方」の課題を露呈し、1点のリードを守り切ることができずに試合終了間際の同点弾を喫した。リーグ屈指のハードワークと組織的な守備、さらに個の能力に優れたタレントの存在は織り込み済み。もはやフロックではない金沢の実力を決して侮ることはできない。敵地での勝負とはいえ、現在のチーム力が問われる重要な一戦となることは間違いない。

岐阜戦で値千金の逆転ゴールを決めた町田也真人は、51試合目にして初めて奪ったリーグ戦での初得点についてこう話す。

「パスを出して終わりではなく、飛び込めばボールは来る。だから信じて走りたい」

チーム全員がその意識を持つことができれば、結果は必ずついてくる。


関塚隆監督
(前節、逆転勝ちをしたのは非常に大きかったと思いますが?)リーグの折り返しでもあり、これですべてのチームと一巡した訳ですが、(久々のホームで)先に失点して、その後、ここ何試合か崩れていたのですが、しっかりと1失点で抑えながらリズムを取り戻したというのは、“チームに気持ちが出てきた”と感じます。
(前節は3ゴールを決めましたが、攻撃の形が出てきたのでは?)大分トリニータ戦、徳島ヴォルティス戦でも、良い時間と悪い時間がありましたが、リズムが悪い時間帯が多かった。これを取り戻すためにはどうするか?ということを実践するために、岐阜戦では選手たちが取り組んでくれていました。それが結果につながったと思います。
(次節のツエーゲン金沢の印象は?)非常に試合巧者で状況に応じた戦いの出来るチーム。守備の安定を感じます。ボールを動かせてフィニッシュまで行く力、それとセットプレーの力を兼ね備えているので、それに対して我々がアウェイでの戦いにはなりますが、何をしなければいけないかを考えてチームとしての戦いをしていきたいと思います。
(怪我人が出ている中で、チームとしての力も求められています?)7月はチーム力が問われる戦いになります。岐阜戦で勝利したことを次につなげる。そして金沢の上を行くためにもこの戦いは絶対にモノにしなければいけない戦いだと思います。

パウリーニョ選手
岐阜戦はとても重要な勝利でした。今季初の逆転勝ちができたのは大きかったと思います。先制されても落ち着いてプレーできました。監督も落ち着きを保ってプレーをしようと言ってくれました。立ち上がりこそ苦しみましたが、その後に逆転をして良い戦いを最後までできたことが大きかったと思います。
(ツエーゲン金沢のイメージは?)守備の良いチームで、ホームで戦った時も非常に厳しいゲームとなりました。次は相手のホームになるのでもう少し前に出てくることが予想されます。先取点を奪いにアグレッシブに前にくると思うので、それを利用して相手のスペースを突くようなサッカーをしたいと思います。

栗山直樹選手
(前節は?)後半はチームとしてやるべきことができたと感じています。リードしたときの共通意識と試合の運び方を今週の練習の中でやってきました。前半の入りで押し込まれてしまう時間帯が長くなると失点をしてしまうので気をつけたいと思います。
(連戦になりますが?)初めての経験になりますが、コンディション的には悪くはありません。岐阜戦は相手のフォワードが裏を狙ってくることが多かったのですが、今度は水永翔馬選手に当ててくることが多くなると思うのでしっかりとはね返したい。厳しい試合になると思いますが、自分とキムでやるべきことをやってチームに流れを持ってきたいと思います。
(ツエーゲン金沢のイメージ?)彼らのサッカーである守ってカウンターをしてきます。僕たちよりも上位にいるチーム。チャレンジャーのつもりで挑みたいです。

井出遥也選手
(次の試合に向けてどのようなプレーをしたいですか?) 勝点的にも1差で上位にいるツエーゲン金沢戦は、これから後半戦が始まるということでも大事な試合になります。最初から出場するにしても途中から出場するにしても、やはり最後の仕掛けの部分も含め、ゴールやアシストが求められていると思います。前節の岐阜戦も厳しい試合だったのですが、後半の最初に点が取れて逆転した試合でした。自分もその流れにのって、ゴールやアシストで貢献できるようにしていきたいと思います。


前節の結果
北九州 1-1 金沢


ツエーゲン金沢 第21節 北九州戦布陣



ジェフ千葉 第21節 岐阜戦布陣



最近の戦績
6/6 磐田 2-1 金沢
6/14 金沢 1-1 大分
6/21 福岡 0-2 金沢
6/28 金沢 1-3 京都
7/4 北九州 1-1 金沢


最近の対戦
2015/05/17 千葉 1-1 金沢