スコアレスドローに終わったツエーゲン金沢戦から中3日、ジェフは再び舞台をフクアリに戻し、第23節のザスパクサツ群馬戦を迎える。

終始試合の主導権を握っていたことを考えれば、金沢戦のスコアレスドローは悔やまれる結果だった。それでも、好材料がなかったわけではない。気持ちを切り替えて次の戦いに備え、貪欲に勝点3を狙い続けるしかない。試合後の選手たちからは、そうした強い意気込みが感じられた。

「切り替えて次勝てばまた上にいけると思う。ホームで絶対に勝ちたい。チームも良い方向に変わってきていると思うので、継続してまた明日からやっていきたい」（栗山直樹）

「終わったことは仕方ない。1ポイント取ったことをプラスに捉えて、次はホームですし、群馬をしっかり叩いて3ポイント取れるように、まずは良い準備をしたい」（田代真一）

3連戦、最後の相手は15位の群馬。強風の中で行われた第16節は前半26分に森本貴幸が退場処分となり、劣勢を跳ね返すことができないまま0-2で敗北。あの悔しさを晴らすチャンスだ。

群馬は前節、ホームにロアッソ熊本を迎えて1-1のドロー。5試合ぶりに白星を奪った徳島ヴォルティス戦に続き、長身FWの野崎桂太がゴールを奪った。ここ2試合はベテランMF松下裕樹とレフティーの技巧派MF坂井洋平が形成するボランチコンビに安定感があり、攻撃に厚みが増している。カイケ、アクレイソン、オリベイラのブラジル人トリオには途中出場でも流れを作る存在感があり、36歳の名ドリブラー・永井雄一郎も攻撃の切り札として機能しつつある。

対するジェフは、岐阜戦、金沢戦で取り戻しつつある“守備の安定”をベースに、「先制点を与えず、先制点を奪う」という今シーズンのチームにとってオーソドックスなスタイルを継続的に体現したいところ。金沢戦では攻守の要である森本と中村太亮が欠場したが、ピッチに立った11人は粘り強く攻め、粘り強く守った。

関塚隆監督が「得点のチャンスを一つものにできていれば」と振り返ったように、課題は明確だ。ホーム・フクアリでそれをクリアする内容と結果を手に入れ、最上位争いに加わるための弾みをつけたい。これ以上、「J2優勝」の目標から引き離されるわけにはいかない。

関塚隆監督
富澤選手については、最終ラインの枚数を昨シーズンから強化部にお願いをしてきたところです。獲得できたというのは非常に大きな好材料だと思いますし、彼の今までの経験をもって昇格に向けてピッチの上でもオフザピッチでも、一つの目標に向かう中心的なものをやってもらいたい。センターバック、ボランチでもプレーできるので期待していきたい。
安選手については、前半戦の攻撃陣の得点という部分で、22試合中10試合無失点試合を続けているので、もう一つ勝ち切っていくためには得点力が必要です。彼の右足、左足を振ったときの力とヘディングの強さ、高さを加味していくという部分に期待をしていきたいと思っています。
金沢とやるときは難しい試合になります。リスクと勇気を持って出て行くところで仕留めなければいけません。相手の術中でカウンターやセットプレーから先制点を取られると、より守備的に固くなってしまう。前節は焦れずにチャンスを伺っていけた試合だったと思います。何度かあったチャンスをモノにできるかというクオリティーが浮き彫りにされた試合でしたが、アウェイ徳島戦のように黒星が付かなかったこと、勝点1を奪ってきてホームで次の試合を迎えることを“良し”として次に臨みたいです。
（群馬戦は）3連戦の最後になります。我々の目指している戦いで群馬を相手にして勝利を目指し、一丸となってモノにすることが大事なことになると思います。（前回の対戦は）早い段階で1人少なくなってしまったことが敗戦の要因のひとつだと思いますので、しっかりとホームで戦っていきたいと思います。

谷澤達也
（群馬のイメージは）ホームなので勝ちに行きたいです。相手は勢いに乗せたら厄介な相手だと思いますし、江坂任選手や野崎桂太選手など特徴のある選手がごちゃごちゃとプレーをしてくる。そこを抑えれば怖くはない感じがするので、そこを抑えて自分たちのペースにして行きたい。
数試合、チームとしてのバランスが悪かった。逆に言えばあとは上がって行くだけ。一つ勝つことで落ち着きと自信が出てきました。ここ2試合はチームとしての形が戻ってきたと思いますし、前節の試合でも負けなかったのは良かったこと。アウェイで1ポイントは悪くないと感じます。次のホームでも勝って後半戦へのいい弾みにしていきたいです。

岡本昌弘
前節、失点をしなかったことは良かったことでした。しかし、勝点3を取っていかないと上に追い付かないので、どんな形でも勝利を収めていきたいと感じます。後ろは無失点でいき、攻撃につながるようにゲームコントロールをしていきたいです。
（群馬は）前回の対戦では負けているので、きっちりと勝点3を取らなければいけないし、やり返さなければいけない。その中で自分たちのサッカーをしていきたいと思います。
（前回2得点の江坂任選手は）いい選手だと思うので、受けるのではなくこちらから仕掛けて行かないと足元をすくわれる。しっかりとプレーをしていきたいと思います。
（新加入の２選手について）富澤選手は本当に上手いと思いますし、安選手については力強さを感じますし、シュートにはパンチ力、ヘディングもバネがある感じです。

町田也真人
攻撃時にボールを持てるようになってきました。守備陣も無失点で抑えてくれました。悪い感じはありません。例えばパウリーニョも前線がミスした部分を自分の長所を発揮してくれて、中盤からのショートカウンターを繰り出せていました。あとは得点の部分だけでした。（攻撃での反省は）シュートを枠に入れること、センタリングを上げることでした。
（群馬は）手堅いイメージがあります。僕が試合に絡めるのであれば、コンディションも良いので、とにかく動き回ること、それとゴール前に侵入をすること、クロスも増えてくると思うので誰かが引っ張ること、走ることを意識して積極的にプレーをしていきたいと思います。

前節の結果
群馬 1-1 熊本


ザスパクサツ群馬　第22節 熊本戦布陣


ジェフ千葉　第22節 金沢戦布陣



最近の戦績
6/14　群馬 1-1 岡山
6/21　群馬 0-1 水戸
6/28　岐阜 1-1 群馬
7/4　群馬 2-1 徳島
7/8　群馬 1-1 熊本


最近の対戦
2013/04/07　群馬 0-2 千葉
2013/08/21　千葉 2-2 群馬
2014/05/03　千葉 3-2 群馬
2014/10/26　群馬 1-2 千葉
2015/05/31　群馬 2-0 千葉

TICKET
INFOこの試合の
チケット情報

7.12

(日)

19:00 KICKOFF

第23節

VS

ザスパクサツ群馬

試合会場フクダ電子アリーナ

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