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2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

顔を上げて、“次”へ。



フクアリで迎えた第23節のザスパクサツ群馬戦は、1-2で黒星。3試合ぶりの敗北を喫したジェフは勝点を積み上げることができず、順位を5位に落とした。首位に立つ大宮アルディージャとの勝点差は、これで「15」に開いた。

この日、関塚隆監督は3日前に獲得を発表した期待の新戦力、DF富澤清太郎とFW安柄俊をスタメンで起用した。

フォーメーションは4-2-3-1。GKは岡本昌弘。DFは右から金井貢史、キム ヒョヌン、富澤、田代真一の4人。ボランチは佐藤勇人とパウリーニョのコンビで、2列目には右にネイツ ペチュニク、トップ下に町田也真人、左サイドに谷澤達也が位置。1トップに安が入った。

新戦力の効果は、キックオフ直後のプレ-に表れていた。

最終ラインでパスを受けた富澤がロングフィードで右サイドに展開すると、右サイドで高い位置を取った金井がヘディングで中央へ折り返す。ボールの落下点に入った安は相手DFと競りながらポストワークでチャンスを広げ、最後は自らシュート。富澤の精度の高いキックと安のフィジカルを活かしたポストワークは、試合序盤のジェフに大きな力を与えた。

ジェフの攻勢はその後も続いた。3分にはオーバーラップした田代がミドルシュート。11分には佐藤勇人の折り返しからネイツがシュートを放ち、20分には左サイドから相手を崩して最後は谷澤がミドルシュートを放った。しかしいずれもゴールネットを揺らすことはできず、迎えた32分、群馬陣内深くでボールを奪われると、カウンターで一気に攻め込まれる。80メートル近いロングカウンターで最後はMF江坂任に蹴り込まれ、先制点を喫した。

1点のビハインドを追う後半、同点弾は63分に生まれた。

左CK付近からパウリーニョに代わって途中から出場した佐藤健太郎のFK。ゴール前で安が競り、高く浮いたボールをゴールポスト際でネイツがヘディングシュート。これがゴールに吸い込まれ、ジェフは試合を降り出しに戻した。このゴールで反撃ムードは加速し、67分には佐藤勇人が強烈なボレーシュート。直後の68分には左サイドからカットインした安がシュートを放つが、いずれも相手GKのファインセーブに阻まれる。この「もうひと押し」というタイミングで喫した73分の失点が、勝敗を分けるゴールとなった。

終盤、関塚監督は谷澤に代えて井出遥也、町田に代えて水野晃樹と攻撃的なカードを切るが、同点ゴールには至らず。試合はそのまま終了した。

GK岡本が振り返る。

「最終ラインに富澤(清太郎)選手が加わったことで、ビルドアップに関しては大きく向上したと思います。ディフェンスラインで落ち着くポイントを作れるので、そこからの展開で積極的にボールを受けるという意識が全体的に高まりました。ただ、今日はそこからの崩しの部分が課題でした」

途中出場の井出は、「切り替えるしかない」と顔を上げた。

「次はジュビロ磐田との対戦になるので、顔を下げても仕方がないと思います。今やっていることの質をどんどん高めていって、次の試合では絶対に結果を出したい。下向く必要はないと思うので、これからも、目の前の試合に向けて全力を尽くします」

次節の相手は磐田。敵地での対戦とはいえ、何としても勝点3を持ち帰りたい。

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