先制点を取りながら、そのあとの5分間を失点ゼロで抑えていれば勝利に近づいたんじゃないかと思います。選手たちは前半、セカンドボールの拾い合いに手こずって攻勢に出られて、コーナーキックやセットプレーなどで押し込まれる形になりましたが、ゼロで抑えることができました。後半は持ち返していけたという面では、連敗はしていましたが勝利に向けてチームが一丸となった姿は見せられたと思います。

まだまだ修正しなければならない点は多いですが、サポーターとともに、また次のホームでの試合に向けて勝点３を取るためにしっかりとした準備をしていきたいと思います。

───前半は比較的長いボールを相手の裏に入れようという意図があったように思うのですが、前半の戦い方について教えてください。

相手は11番の三島選手の高さを生かしてサイドに展開しクロスを入れるという形がありましたので、それをしっかりと抑えながら我々はネイツあるいは左の井出のところに（ボールを）収めたかったんですが、セカンドボールを（相手に）拾われた中から相手の33番の石川選手、39番の馬場選手のサイドに持ち込まれたという形だったと思います。

─── オナイウ選手を後半から投入しましたが、オナイウ選手の今日の評価を教えてください。

フィジカルコンタクトの強い相手に対して前線で起点を作ってくれました。町田も運動量と足元の技術で対抗しようとしていたんですが、サポートが近くに来ないとそれが生きてこないので、後半は阿道（オナイウ）の個人の能力を生かして、前向きにボールをキープできる時間を作れたのかなと思います。

後半はウチのペースで試合を進めることができていましたが、前半はセカンドボールを拾えなくて、相手がボールを持つ時間が長くなり、守備ばかりになってしまいました。それでも、失点をせずに前半を終えることができたのは良かったです。

得点した後というは、すごく大事な時間帯です。今日はその時間帯に、カウンターで一気にやられてしまいました。次の試合では、得点後の時間帯をより気を付けながら、無失点で勝てるようにしたいと思います。

相手がハイボールを使って前に蹴ってきたので、それを繰り返されると試合は難しくなります。こちらの攻撃チャンスが少ないのであれば、その少ないチャンスをモノにしなければいけません。後半は少し良くなったと思います。

相手のサイドバックの裏にスペースがあると思っていたので、それを狙う意識はありました。後半はグラウンダーでボールを動かす形からもチャンスを作れたので、あとはもう少し正確性が必要だと思います。

勝ち切りたい試合でした。前半は、相手を“裏返す”ということを最初の時間帯でやろうとしていました。狙っていたところにうまくボールが入れば良かったのですが、相手も三島選手を狙って蹴ってきていましたし、お互いが相手を裏向きにしようとして、縦のボールが多くなったと思います。

後半は前半と違って相手にスペースが出来始めて、押し込むことができるようになって、PKも取れました。そこまではチームとして我慢して戦うことができました。得点してすぐに失点をしてしまった場面は、しっかり映像を確認して、どうすべきだったかを考えたいと思います。

今、自分に求められているのは（前へ）出て行くことですし、ペナルティーエリア付近は自分にとって勝負どころなので、そこは練習からしっかりやっていきたいと思います。