前半戦の徳島さんとの対戦では先制しながら逆転負けを喫しました。今日はホームですし、何としても勝点3をみんなで奪い取ろうという強い気持ちで（試合に）入りました。
システムを2トップに変えて、全体をコンパクトにして攻守に渡って展開する狙いでしたが、そういう意味では選手たちが最後まで粘り強く戦ってくれたと思います。
サポーターの方々もホームでの勝利を待ち望んでいたと思いますし、ここからまた一戦一戦しっかりと戦っていきたいと思います。

─── 監督もおっしゃったように全体をコンパクトにして守ることができたことが勝因だと思いますが、これは暑さを考えてのことなのか相手との試合の流れを考えてのことなのか、どちらでしょうか。

今の戦力を考えたときに2トップということもずっと考えていました。夏場ですし、得点を奪うためには前に人数をかけること、守備面でも2トップから守備に入っていくこと、そのあたりの全体のバランスを取ることを今週取り組んできました。
徳島さんも2トップですから、それに対してしっかりマッチアップした中での戦い方を一つのプランとして考えました。

─── 攻守で活躍して今シーズン初ゴールを決めた谷澤選手の評価を教えてください。

今日のこの暑さの中で、井出遥也もですが、攻守に渡って非常にいいポジションを取りながらプレーしてくれました。彼自身も得点を待ち望んでいて今日ホームで得点をすることができたので、ここからさらに得点に絡むプレーを続けていってもらいたいと思います。

今日はとにかく、セカンドをボールを拾うことを強く意識し続けました。相手にボールを持たれる時間が長くて厳しい試合でしたけど、自分の中では受け身の守備だけにならないように、相手がボールを下げたら少しでも押し上げたり、ボールを奪いに行くんだという姿勢や点を取りに行くんだという姿勢を相手に見せなきゃいけないと思っていました。体力的には、かなりキツかったですね。それでも、意地でも最後まで走り切ってやろうと思っていました。

2トップにしたことによって、前にボールを出した時の距離感さえ良ければ、攻撃の形を作れたと思います。今日はそこがうまく機能した場面がいくつかあったので、これを続けたい。試合の終盤は、本当に、ずっと叫んでいました。みんなで声を出しながらやれたので、集中力を維持することができたんじゃないかと思います。ただ、まだ本当に、たった1試合勝っただけ。これを続けられるかが大事だし、次のセレッソ大阪戦が本当に重要な試合になると思います。

（ゴールシーンは）ああいうシュートは自分の好きな形なんですけど、今日はたまたま、やっと入りました（笑）。ああいう流れではクロスを上げることが多いと思うんですけど、今日はフィーリング的にシュートを打ったというか。瞬間的に、シュートのイメージしかなかったですね。

ただ、試合全体としては簡単なミスが多かったし、暑いからこそ、判断のスピードをもっと上げないといけないですね。そうじゃないと、こういう時期は本当に苦しい。上位の相手はそういうところを見逃さないと思うので、マイボールの時間をもっと有効的に使わなければいけないと思います。

モリ（森本）が入ると前線でタメができるので、今日はそれが大きかったですね。あそこでワンテンポ（時間を）作ってくれたことで、いつものジェフに戻ったという感覚はありました。そのワンテンポが本当に大きな違いになるので、今日はモリの存在感を改めて感じた試合でもありました。

前線でしっかりとタメを作って、周りが押し上げる時間を作ることを意識していました。もっと改善しなきゃいけない部分はたくさんありますけど、今日はその部分で、ある程度の力を出せたと思います。

自分がゴールを取ったわけではないですけど、結果としてはヤザくん（谷澤）のゴールで勝つことができて良かったです。今日は本当に、自分にとっては“一段落”という感じです。個人としてはケガなくやれたこと、チームとしては連敗を止めることができて本当に良かったと思います。

チームとして結果を出すことができなくて、ピッチに立っている僕らも刺激や変化が必要だと思っていました。そういう意味でも、この勝点3は本当に大きい。次のセレッソ大阪戦でもしっかりと結果を残したいし、連敗を取り返すためにも、ここからまた勝利を積み重ねていきたいと思います。