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2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

追加点を奪えず、再びドロー決着。



立ち上がりに直面した“相手の時間帯”を耐えて、先制点を奪う。しかし再び奪われた主導権を引き戻すことができず、終盤に同点弾を喫してドローに持ち込まれる。ホームにV・ファーレン長崎を迎えた第29節は、前節、セレッソ大阪戦と同様の展開で1-1のドロー決着となった。

中盤で激しい主導権争いが繰り広げられた序盤、徐々にペースをつかみ始めたのはV・ファーレン長崎だった。関塚隆監督はこう振り返っている。

「立ち上がり、(相手が)予想よりも前の機動力を使ったメンバーで来たので、我々がセカンドボールを拾われて危ない場面が続いた」

それでも、ジェフは15分を過ぎたあたりから徐々に押し返し、18分には右サイドでオナイウ阿道、ネイツ ペチュニクとつないで金井貢史がクロス。松田力が飛び込んでヘディングシュートを放ち、直後の22分には佐藤健太郎の展開からオナイウ、松田とつなぎ、飛び込んだ佐藤勇人にラストパス。いずれもゴールには至らなかったが、テンポのいいサイド攻撃でペースをつかみ始めた。

そうした展開の中で奪った先制点は、チームの勢いを加速させた。32分、ハーフライン付近でパスを受けた井出が相手最終ラインの背後にスルーパス。これに反応した松田がドリブルで独走し、ゴール右隅に落ち着いて流し込んだ。加入後初スタメンとなった松田はオナイウとの2トップで躍動し、豊富な運動量とタイミングの良い動き出しで存在感を誇示。何度も相手ゴールに迫り、ストライカーとしての質の高さを見せつけた。

後半の立ち上がりも多くの決定機が生まれた。53分にはオナイウとの連係から井出遥也が、58分にはCKのこぼれ球を拾った佐藤健太郎がミドルシュート。さらに松田が強烈なミドルシュートを放つなど、追加点を奪おうとするジェフの攻勢は時間を追って強まっていった。ところが62分、ペナルティーエリア外のバイタルエリアで相手にスペースを与え、そこを細かいパスワークで突かれて失点。DF富澤清太郎が振り返る。

「あの時間帯はバイタルエリアが空いてしまって、中央でパスを通されるという場面が増えていました。それによってウチの最終ラインから前に引き出される形になってしまって、あのパスを通されてしまった。あのエリアを使われないようにしないといけないし、映像をしっかり見て、みんなで修正しなきゃいけないところだと思います」

74分、関塚監督はオナイウ阿道に代えて大岩一貴を投入し、フォーメーションを3バックにシフト。攻撃に変化を加えて勝ち越しゴールを狙ったが、最後までゴールを奪うことはできなかった。中村太亮は“質”を高める必要があると強調した。

「特に後半は全体の距離が広がり過ぎて、自由にボールを回されてしまうシーンが多かったと思います。攻守ともに、もっとクオリティーを上げないと苦しい。確かにセカンドボールを拾えている時間帯はウチのペースで進められていると思いますけど、今日もそれはわずかな時間しかなかったし、相手のほうが多かったと思います。ズルズル引かずに、後ろが声を出して押し上げる、つなぐところはしっかりつなぐ、そういうところを徹底しないといけない」

悔やまれるドローの結果を受けて、順位は変わらず7位。次節は8月23日(日)。敵地に乗り込み、横浜FCと対戦する。

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