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試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

天皇杯全日本サッカー選手権大会は2回戦を迎え、ジェフは同じくJ2を主戦場とするFC岐阜と3回戦進出を懸けて戦う。舞台は本拠地フクアリ。キックオフは6日、18時だ。

FC岐阜とは、今シーズンのJ2リーグ第21節で対戦。前半アディショナルタイムに生まれたキム ヒョヌンの同点ゴールで勢いに乗ったジェフは、後半開始直後に町田也真人が逆転のゴールを決め、たたみ掛けるようにネイツ ペチュニクが3点目を奪って勝負を決めた。最終ラインでは関塚隆監督が「思い切って起用した」と語り、この日がプロ3年目にしてリーグ戦デビューとなった栗山直樹が奮闘。先制点を許す苦しい戦いとなったが、それでもチーム一丸となって劣勢を跳ね返し、見事なゴールラッシュで勝点3を手にした。この一戦は、苦しい試合が続いていたジェフにとって久々の快勝と言っていい内容だった。

一発勝負のトーナメント方式で行われる天皇杯は、負ければそこで終わり。だからこその難しさはあるものの、独特の緊張感を伴うゲームを制することで手にする勢いは小さくない。ベスト4まで進出した昨シーズンはそうした戦いの中でチームに「一戦必勝」の思いが植え付けられ、リーグ戦への巻き返しに直結する手応えをつかんだ。

埼玉代表・東京国際大学との1回戦で、ジェフはブロックを作って守備を固める相手に対し、辛抱強くボールをつなぎ、冷静に試合を運んで勝利を手にした。このサッカーを、同じくJ2を舞台とするFC岐阜を相手にできるか。そこが、この試合の勝敗を左右するポイントとなりそうだ。

“ゴールを奪う”ことについて、期待を寄せたくなるのは森本貴幸である。スタメン出場した東京国際大学戦でも、途中出場した横浜FC戦でも、背番号9は決定機にゴールを決めることができず、今シーズンの得点はここまで「2」。誰よりもゴールへの強い思いを抱く男にとって、この結果は不本意であるに違いない。

「(天皇杯1回戦・東京国際大学戦は)チームとして結果が出たのは良かったと思います。ただ個人としては、PKも失敗してしまったし、他のシュートチャンスも決定的なものが1回あったので、そこは決めなければいけなかったと思っています」

シーズン後半戦の激闘を勝ち抜き、J1昇格という目標を達成するには、ジェフの背番号9を身にまとうエースの完全復活が不可欠である。思えば昨シーズンも、一度は失ったスタメンの座を取り戻し、ゴールを重ねてチームを勝利に導き始めたのは秋を迎えてからのことだった。

天皇杯は文字どおりの“一戦必勝”。「負ければ終わり」のスリリングな90分に、エースと、そしてチーム全員の気迫のこもったプレーを見たい。


関塚隆監督
(天皇杯1回戦・東京国際大学戦は)なかなか出場のチャンスが少ない選手が何人か出場しました。最初は少し硬さや緊張が見えましたが、安柄俊が移籍後初ゴールを決めました。そこでチームが落ち着いてプレーできるようになったと思います。
「強い者が勝つ」のではなく「勝った者が強い」ので、その“勝者”になっていくということは、チームとしてメンタル的にも、(J2リーグ戦の)後半戦を戦う上でも大事なポイントになってくると思います。
前回の(FC岐阜との)リーグ戦はホームでやりながらも、立ち上がりは相手にリズムを奪われました。我々はしっかりとリズムを作って支配しながらゲームを勝ちに持っていきたいと思っています。スペースを与えれば迫力が出てくるチームなので、そのあたりはしっかりと(対策を)やっていきたいと思います。

佐藤勇人
天皇杯は難しい試合だと思います。でもその難しい中で2回戦に進める結果が出たわけなので、1回戦でしっかり勝てたのはチームとしてすごく大事だったと思います。(1回戦の)内容としては、前半なかなか自分達のリズムにするのが難しくて、テンポも上がらず、後ろに人が多かったように見えました。そこはもっとチャレンジをして、リスクを冒して攻撃を仕掛けていってもよかったです。守りに入る必要もないし、もっとアグレッシブに行ったほうがいいと思います。
2回戦の相手は岐阜ですが、僕はあまり相手を気にしないタイプで、いかに自分達のプレーを出せるかが重要だと思っています。まずは今週やっているトレーニングの成果を、試合で出せるかどうか。選手同士で状況を判断して対応できるかどうか。そこに懸かっていると思うので、それができるように良い準備をしたいと思います。

栗山直樹
1回戦の立ち上がり10分くらいはうまく入れませんでしたが、前半のうちに先制できて、チームの課題でもあった追加点も取ることができました。ディフェンスも危ない場面がなかったわけではありませんが、公式記録上シュート1本に抑えましたし、試合の進め方としては悪くなかったと思います。
前回岐阜と対戦した時(J2第21節)は、試合の入りに課題が残りました。その時は逆転で勝つことができましたけど、今回はこちらが先に得点を取って、1回戦のような試合運びができればいいなと考えています。考える試合の入り方は、大学生が相手だった1回戦とは変わってくると思いますが、相手の情報を頭に入れつつ、まずはそこを大事にしたいと思います。

パウリーニョ
選手としてはやはりプレーをし続けている状態が一番良いと思います。少し戦列を離れ、試合に関われなかったのは残念でしたが、今の調子は悪くないと思っています。試合に出られるチャンスがあるならば、その中でベストを尽くし、今までやってきた自分のサッカーを貫いて、それをピッチの上で表現したいと思います。今までやってきたことというのは、ボール奪取や攻撃に絡むこと、そこからのシュート、そしてゴールといった自分の強みをしっかり出すことです。
岐阜は激しい守備を前から仕掛けてくるという印象があります。前半が始まって早々のところは特に注意が必要です。(リーグ戦の対戦で)彼らが作ったチャンスは我々のミスからでした。カウンターはすごく速いですし、そこは気を付けるべきだと思います。


天皇杯1回戦の結果
FC岐阜 2(延長)1 関西学院大


ジェフ千葉 天皇杯1回戦 東京国際大戦布陣



最近の戦績
8/8 岐阜 0-1 熊本
8/15 C大阪 1-0 岐阜
8/23 栃木 0-1 岐阜
8/26 群馬 0-1 岐阜
8/30 岐阜 2-1 関西学院大


最近の対戦
13/05/06 岐阜 0-1 千葉
13/08/25 千葉 1-1 岐阜
14/05/06 岐阜 2-2 千葉
14/09/20 千葉 1-0 岐阜
15/07/04 千葉 3-1 岐阜