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試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

終了間際の失点で、ドロー決着。



3週間の中断期間を経て迎えたJ2リーグ、終盤戦の幕開けとなる第31節の京都サンガF.C.戦はドローに終わった。ジェフは勝点「1」を積み上げたが、7位のまま。6位の愛媛FCを勝点差「1」で追いかける。


この日のジェフは、メンバー構成にいくつかの変化があった。出場停止の佐藤健太郎とケガで戦列を離れた佐藤勇人に代わり、ボランチに位置したのはパウリーニョと富澤清太郎。最終ラインの右サイドには大岩一貴が入り、中盤の右サイドにはスロベニア代表への招集から帰って来たネイツ ペチュニクが位置。最前線には松田力と森本貴幸が並んだ。


前半、立ち上がりからボールの主導権を握ったのは京都だった。ジェフが初めて攻撃の形を作ったのは、21分。中盤の底でボールを受けた富澤がロングフィードで右サイドに展開し、ワンタッチで縦に抜け出したネイツがグラウンダーのクロス。走り込んだ森本には合わなかったが、このプレーを機に徐々に攻撃のリズムをつかみ始める。キックオフから約20分間も守勢を強いられる展開は「劣勢」にも映ったが、ピッチに立つ選手たちは焦っていなかった。井出遥也が振り返る。


「自分たちとしては、我慢しながら『相手に回させて、いい形でボールを奪う』という意識をチーム全体で持てていた気がするので、『やられている』という印象は全くありませんでした。逆に、狙いどおりの形でボールを奪った時はチャンスを作れていたので、前半のうちに追加点を取ることができていれば、試合の流れは変わった気がします」


狙いを持った守備とボールを奪ってからのカウンターで徐々に攻撃のリズムをつかみ始めたジェフは、23分、2トップを組む森本と松田のコンビネーションから中央突破。さらに28分には、ゴール正面でFKを獲得。壁の下を通した中村のシュートは惜しくもGKに阻まれたが、チャンスを作りながら徐々に敵陣深くへと進入していった。

そして36分、待望の先制ゴールがエースの左足から生まれる。ハーフウェーライン付近で相手ボールを奪ったネイツがドリブルでボールを運び、右サイドからクロス。松田は飛び出したGKと交錯して潰されたが、こぼれ球に反応した森本が左足でシュート。ガラ空きのゴールに冷静に流し込み、ジェフは「積極的な守備からのカウンター」という理想的な形で先制点を奪った。


その後もチャンスは続き、アディショナルタイムには2度の決定機を迎えた。しかし追加点を奪うことはできず、結果的にはそれが、試合の結果を左右するポイントとなる。


迎えた後半は京都に押し込まれる時間が続いたが、ジェフは“個の勝負”に負けることなく相手の攻撃を跳ね返し続けた。しかし、迎えた87分、ジェフの右サイドを突破されると、ゴール前でこぼれ球を大黒将志に押し込まれる。4分間のアディショナルタイムはジェフがいくつかの決定機を作ったが、勝ち越しゴールを奪うことはできなかった。


試合後の記者会見で、関塚隆監督はこう話した。


「勝ち切らなければいけない試合で勝ち切れなかった。そういう面で非常に残念です。(失点を)ゼロで抑えなければいけない、あるいは追加点を取る。ここを含めてしっかりと、またチームで前を向いて戦っていかなければいけないと思います」


試合展開を考えれば、結果は「非常に残念」でしかない。しかし目標をつかみ取るためには、「前を向いて」戦い続けるしかない。次週、第32節は敵地でギラヴァンツ北九州と対戦する。


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