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2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

チーム一丸の勝利。



追加点を奪うことはできなかった。それでも、チーム一丸となって我慢を重ね、無失点で切り抜けた勝利が持つ意味は大きい。関塚隆監督は、「(J1昇格争いの)直接対決ということで、非常に気持ちのこもった戦いをすることができた」と振り返り、「非常に満足しています」と充実の表情を見せた。

指揮官の言葉のとおり、何より“気持ち”が見えるゲームだった。

6分に水野晃樹、8分にキム ヒョヌンがシュートを放ってリズムを掴んだジェフは、ロングフィードを軸にサイド、中央とバリエーションのある攻撃を仕掛け、敵陣深くまで相手を押し込んだ。先制点は16分。前線でネイツ ペチュニクがキープして起点を作ると、大岩一貴の縦パスに反応した水野が右サイドを突破。得意のアーリークロスに逆サイドから井出遥也が飛び込み、飛び出したGKの上を越す技ありの“太ももシュート”でゴールネットを揺らした。

このゴールでリズムを掴んだジェフは、テンポのいいパス回しで攻勢を強め、再三にわたるカウンターでチャンスを作り出した。追加点を奪おうとする“気持ち”は前線から中盤にかけての積極的な守備によく表れ、ボールを奪ってカウンターに転じる攻撃は後半に入っても機能した。50分と51分にはサイドを攻略し、いずれもゴールには至らなかったものの松田の果敢な飛び込みは追加点を予感させた。53分には水野がミドルシュートを放ち、ジェフは迫力ある連続攻撃で相手ゴールに迫り続けた。

肉体的な疲労が見え始めた65分から80分の15分間は、最終ラインの富澤清太郎を中心とする組織的な守備で相手の攻撃を跳ね返し続けた。79分にはジェフの右サイドを崩されて大きなピンチを招いたが、FW西田剛のヘディングシュートはGK高木駿がキャッチ。アディショナルタイムを含めた15分間は、集中力を維持して全員で守り切った。

キャプテンのパウリーニョが言う。

「今日は気持ち良くプレーすることができました。そういうプレーをするためには、みんなが気持ち良さそうにプレーしていることが大事。チームメイトがそういう状態であれば僕自身も同じようにプレーできるし、そういう雰囲気を作れるということは、チーム全体が非常に良い状態にあるということだと思います」

星勘定よりも、目の前の試合に全力を尽くし、全員で勝利をもぎ取ること。この日のジェフは、チーム一丸となってそれを体現し、貴重な勝点3を手にした。

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