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2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

リードを活かせず、まさかの敗北。



まさかの敗北が決まったその瞬間、ジェフの選手たちはピッチに呆然と立ち尽くした。

コンサドーレ札幌にとっての決勝ゴールが生まれたのは、後半アディショナルタイムが6分を経過した時のこと。ジェフは2度のリードを守り切ることができず、最後の最後にゴールを許して黒星を喫した。札幌にとって劇的な勝利は、ジェフにとってあまりにも大きなショックを伴う悲劇となった。

立ち上がりの主導権を握ったのは、J1昇格プレーオフ出場に向けて後がないホームの札幌だった。4分にはMF小野伸二、6分にはFW都倉賢がミドルシュートを放ち、積極的な攻撃姿勢でジェフゴールに迫る。一方のジェフは9分、右サイドでパスを受けた水野晃樹が強烈なミドルシュート。この1本でリズムを取り戻せるかに見えたが、流れは変わらず札幌の優勢が続いた。

さらに19分、ジェフをアクシデントが襲う。札幌のMF稲本潤一と接触した水野が左足を負傷して倒れ、一度はピッチに戻ったもののそのまま谷澤達也と交代。好調を維持していた水野をアクシデントで失ったジェフは、左サイドのMFでプレーしていた松田力を右に、谷澤を左サイドに配置して修正を図った。

30分前後からから徐々にペースを掴み始めたジェフは、全体を高く保ち、セカンドボールを拾うことで主導権を引き寄せた。29分には中村太亮のクロスからチャンスを作り、北爪健吾がシュート。こぼれ球を拾った森本がラストパスを送り、ネイツ ペチュニクが決定的なシーンを迎えてシュートを放つ。さらに、38分にはFKから松田がヘディングシュート。厚みある攻撃で札幌ゴールに迫ると、迎えたアディショナルタイム、相手最終ラインの背後に抜けた森本貴幸がGKに倒され、PKを獲得。これをネイツが冷静に決めて先制ゴールを奪った。

しかし後半は、札幌の猛攻が続いた。

50分にはFW都倉が決定的な場面でボレーシュート。55分には小野、58分には再び都倉がシュートを放つ。押し込まれたジェフは63分、中村に代えて金井貢史を投入。それでも流れは変わらず、64分にはGK高木駿のビッグセーブで大きなピンチをしのぐなど耐える時間が続いた。すると、69分、カウンターを仕掛ける札幌にジェフの左サイドを突破され、福森晃斗にヘディングシュートを決められて同点。試合は振り出しに戻された。

それでも、74分、ジェフは勝ち越しに成功する。左サイドでパスを受けた金井がクロス。走り込んだネイツには合わなかったが、ボールはそのままゴールに吸い込まれた。しかし、直後の76分には札幌の連続攻撃を受け、最後はMF石井謙伍に押し込まれて再び同点。試合は2-2のまま終盤を迎え、アディショナルタイムに突入する。そして、激闘の勝敗を決する3点目のゴールは、ジェフではなく札幌に生まれた。

残り3試合。勝点を積み上げられなかったジェフは、さらなる窮地に追い込まれた。それでも、絶対にあきらめない。次節の相手は、J1昇格プレーオフ出場を争う東京ヴェルディ。本拠地フクアリで必ず勝点3を掴み、自分たちの力を信じて最後まで戦い抜く。今できるのは、それだけだ。

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