TOP TEAM選手・試合情報

試合日程・結果

2015 SEASON MATCHES試合日程・結果

チームの命運は、本拠地フクアリにカマタマーレ讃岐を迎える最終節に委ねられた。

客観的に見れば、状況は極めて厳しい。6位のV・ファーレン長崎との勝点差は「3」。7位の東京ヴェルディとの勝点差は「1」。最終節に勝利しても自力でのJ1プレーオフ進出は叶わず、長崎と東京Vの試合結果によって変動するわずかな可能性に期待するしかない。長崎が勝点を「1」でも積み上げれば、あるいは、東京Vが勝利すれば、その時点ですべてが終わる。

ジェフがこの試合で“やるべきこと”は明確だ。何としても成し遂げなければならない目標は、できるだけ多くの点差をつけて讃岐との90分を勝利で終えること。目の前の相手に勝ち、望みをつないで結果を待つ。「我々にはまだ可能性が残されている」と、関塚隆監督は力を込めて言う。

「最後にホームでしっかりとした試合をして、2点差以上で勝利するという結果を残したい。人事を尽くして天命を待つことしかできませんし、一緒に戦ってきてくれた皆さんへの感謝の気持ちを見せたいと思います。そういう意気込みで、選手たちとともに準備してきました」

対戦相手の讃岐は、第40節、J2優勝を決めた大宮アルディージャとドローを演じ、目標とするJ2残留を決めた。プレッシャーから解放されたチームは、前節、過去3戦全敗のFC岐阜を相手に3得点を奪って完勝。序盤から攻勢を強めると、まずは14分にCKのこぼれ球をFW我那覇和樹が押し込んで先制。35分にFKのチャンスにMF永田亮太がヘディングで合わせて追加点を奪うと、73分には途中出場の高橋泰がPKを沈めてリードを広げた。終盤は岐阜のパワープレーに押し込まれたものの、組織的な守備で隙を見せず完封。完璧な試合運びで白星を奪い、ホーム最終戦を白星で飾った。

この試合で存在感を際立たせたのは、背番号10を身にまとうMF高木和正だ。レフティーのテクニシャンは得意のセットプレーから1点目と2点目をアシストすると、自らファウルをもらって3点目も演出。精度の高いキックと気の利いたポジショニングで攻撃を組み立て、決定的な仕事を重ねてチームを勝利に導いた。

また、3点目のPKを決めた高橋は今シーズン限りでの退団を発表しており、チームの顔である彼のラストゲームを勝利で飾ろうとするモチベーションは非常に高い。さらに、北野誠監督を筆頭に選手たちも口を揃える「勝点50」の目標達成まで、あと2ポイント。ジェフと同様、彼らにとっても、最終節は非常に大きな意味を持っている。

前節、敵地でファジアーノ岡山に敗れたジェフは、8位に転落。しかし選手たちはすでに頭を切り替え、来る最終決戦に向けて集中力を高めている。佐藤勇人が言う。

「この試合に懸ける気持ちを、全員で持たなければいけない。焦らずに、まずは1点を取りに行く。そこに集中したいと思います。自分としては、この試合に向けて、完全にワクワクしていますよ。もう、やるしかない。『開き直っている』というのも違うし、『すっきりしている』というのも少し違うかもしれない。でも、2点差以上で勝つというはっきりした目標があるので、そのために準備するだけです。頭の中は整理されています。本当に、楽しみです」

続いて、水野晃樹に聞く。このチームは、土壇場で“何か”を起こす力があるだろうか。

「うん、あります。このチームには素晴らしい能力を持った選手、特徴のある選手がいます。もちろん、それを活かせていない、表現できていないからこそ、この順位にいるということは間違いありません。気持ちが入り過ぎて空回りしてしまったり、本当にわずかなところで合わないという試合も何試合もありました。でも、その“わずかなところ”を合わせる力は、間違いなくある。だから、できると思います。みんな強い気持ちを持っているので……うん、できるチームです。大丈夫」

ガムシャラにゴールを目指し、勝利を目指す。そのためだけに全力を尽くし、結果を待つ。奇跡を期待するのではなく、持っているもののすべてを発揮し、クリアすべきミッションに挑む。

選手たちの頭の中には、この舞台で“見せたいジェフ”がある。そのイメージを、この大一番で、フクアリのピッチで、はっきりと示したい。


関塚 隆監督
我々にはまだ(J1昇格の)可能性が残されています。最後にホームでしっかりとした試合をして、2点差以上で勝利するという結果を残したい。人事を尽くして天命を待つことしかできませんし、一緒に戦ってきてくれたみなさんへの感謝の気持ちを見せたいと思います。そういう意気込みで、選手たちとともに準備してきました。
(最終戦をホームで戦えるジェフは)間違いなく、有利と言えるでしょうね。前節のファジアーノ岡山さんもそうでしたが、今季最終戦ということになれば、サポーターの前で勝って終わりたい気持ちが強いですから。ただ、我々は、(大事なのは)最後の試合を終えての最終順位だと思っています。今週の頭には、選手たちに「岡山に勝って勝点3を奪っても、ホームで勝たなければプレーオフには進めなかった。2点差以上で勝つという目標に照準を合わせて、しっかりやっていこう」ということを話しました。
今はとにかく、目の前の試合に集中することが大事だと思います。
(選手たちの気持ちが上がっていくのは)本当に、ここからでしょうね。自信と勇気を高め、それを最高潮の状態にして、ピッチに立たせたいと思います。選手たちは、やってくれる。そう信じています。

岡本 昌弘
(前節を振り返り)雨の中で、難しい試合運びとなりました。サッカーは何が起こるか分かりません、前節はペナルティーキックで失点をしてしまいましたが、それを取り返す力を出していかなければいけなかったと反省をしています。次は2点を取るしかないので、点を取るために何がベストかを全員で考えてプレーをしていきたいと思っています。
(守備での手応えは)悪くはありません。もちろん勝ってゼロで抑えることがベストですが、いい守備からいい攻撃につなげていくためにも、全員で守り、いい形で奪って得点につながる攻撃をしなければいけません。
(カマタマーレ讃岐の印象は)粘り強さがあります。守備でブロックをしてきて、カウンターを仕掛けてくる印象です。相手にボールを持たれる時間もあると思うのでしっかりと守って得点を取る。その中でリスク管理をしてゼロで抑えていきたい。他力かもしれませんが、やれることを自分たちでやって吉報を待つだけです。

大岩 一貴
“勝つだけ”それだけです! チームとして得点を取るという意識が高いので、自分もそこは意識をしていきたい。自分のやれることをやってチームの勝利に貢献をしていきたいです。守備陣でも話し合いをしましたが、ラインの上げ下げなどを確認していい機会になりました。少しはできているし良くはなってきていると感じています。
(カマタマーレ讃岐の印象は)しぶといというイメージがありますし、ここまで勝点も積み上げている印象があります。簡単な相手ではなく厳しい試合になると思っています。
(ホームでのアドバンテージは)とても有利だと感じます。絶対に勝ちたい。勝てば何かが起こることを信じてプレーをするだけです。
(攻撃参加については)失点をしないこと、バランスを考えてプレーを進めたい。どんな状況でも2点差で勝つことだけを考えてプレーをしていきたいです!

中村 太亮
前線でファウルを受けたら(セットプレーで得点する)チャンスだと思います。そのためには相手陣地内でプレーする時間を増やさなければいけません。まずはそこからだと思います。讃岐は引いてくると思うので、厚みのある攻撃をしないと崩せません。ビビってやるよりもどこかでリスクを負って、もっと仕掛けていかなければいけないと思います。
(カマタマーレ讃岐の攻撃面の印象は)カウンターが鋭いですし、前の推進力もあります。ウチとしてはそこをしっかり潰して、そこから素早く攻めに行く。相手の態勢が整う前に、攻め切れればと思います。

パウリーニョ
(チームの雰囲気は)大事な試合が控えていますが、雰囲気を盛り上げるために里内猛コーチが良いトレーニングメニューを考案してくれており集中して取り組めています。里内コーチのトレーニングは“締める部分”、“緩める部分”に対して非常に工夫がされています。
(カマタマーレ讃岐戦に向けて)プレッシャーはもちろんありますが、そこに向けて戦っていかなければいけません。しっかりと自分たちがやるべきことをやり、他力になりますが、他会場の結果が自分たちにとって優位になることを祈るだけです。しかし、我々はホームでは良い試合ができています。サポーターの後押しを受けて、東京ヴェルディ戦のような戦いをして、ホームアドバンテージを生かしたいと思います。
(カマタマーレ讃岐のイメージは)守備でハードにくる。自陣でブロックを作り、カウンターが鋭く、ボランチもゴールに迫ってくる印象があります。

佐藤 勇人
この1試合に勝つことで自分たちの(プレーオフ進出への)道が開ける可能性があります。その結果は最終的に個に返ってくることだと思うので、高いモチベーションでやっています。まず1点を取らないと何も始まらないですし、特にセットプレーは集中してやる必要があります。1点を取ることによって、相手も出方が変わってくると思うので、そうなるとカウンターもいきやすくなって、2点目を取るチャンスも増えます。早いうちに取れればいいのはもちろんですが、一方で失点してしまうと苦しいので、焦らずに1点を取りにいければと思います。攻撃のイメージは、常に状況によってしています。今回はなるべくサイドバックを高い位置に押し上げられるようにしたいと思っています。

田中 佑昌
ホーム試合でもあり、持っている力すべて出して結果を求めたいと思います。2対0で勝つことが最低条件なので点を取りに行く姿勢を大事にしたいです。
(チームの雰囲気は)変に気負ってもいません。
(練習でも裏を取ること、シュートでも手数をかけないことを意識していたが)数打てば(シュートが)入る訳ではありませんが、シュートを打たなければ点に結びつきません。その後のこぼれ球やセカンドボールへの反応を増やしていくことで得点も増えてきます。その部分を突き詰めたい。
(カマタマーレ讃岐のイメージは)しっかりと引いて守ってカウンターを仕掛けてくるイメージがあります。リスクケアの面でも、シュートで終わることが非常に大事になるので、攻めた時にシュートの形になることがキーポイントになります。難しい状況ですが、プレッシャーを楽しみながらやりたいと思います。

水野 晃樹
讃岐はゴール前のディフェンスで人数をかけます。
(今季自身初先発だった前回対戦では)それを崩し切れないうちに自分は交代してしまった。今回は2点以上が求められるし、当たり前のことですが、サッカーの原点であり基本であるシュートを打つことが大事です。日本代表戦(11月12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦)で(本田)圭佑が入れたボールのように、相手選手に当たってコースが変わることもあるので。打たなきゃ始まらないと思います。2点といわず、取れるだけ取る。そういう試合をサポーターは求めていると思うし、僕らがそういうプレーをして、与える影響は大きい。いろんな要素が含まれたラストゲームだと思っています。

オナイウ 阿道
ホームということで、サポーターのみなさんが素晴らしい雰囲気を作ってくれると思います。苦しい時間帯もあるかもしれませんが、そこを凌いでチャンスの場面で得点を取れればと思います。トレーニングの中でも良い形で得点になりそうな場面は多いし、自分の感触としても悪くありません。チャンスを迎えたら、決めることができると思っています。
(前回対戦した時の)讃岐は全体的に引いてブロックを敷いて、カウンターを仕掛けてくるイメージでした。相手が引いたところでうまく崩せばゴールにつながるし、逆に相手がカウンターで前に出てきたところで引っ掛けて、カウンターを仕掛け返すことができれば、相手も前に出て来られなくなると思います。

松田 力
後がないので、次は(得点を)決めて勝ちたい。自分たちが勝つ可能性を信じてプレーをするだけです。監督も練習中から言っていることは“2点を取ること”。次節は2点差をつけて勝利を収めたい。自分はサイドでもトップでも変わらない。チームが勝つために、1年間ジェフがやってきたことを出せれば勝つことはできると思っています。
(カマタマーレ讃岐戦に向けて)引いてくる相手にはサイドからのクロスが有効になるので、徹底的に狙っていくこと、そしてセカンドボールを拾うこと、外だけではなく、真ん中からも臨機応変に狙っていきたいと思っています。
(ホームアドバンテージは)アウェイと違うので、サポーターの応援が力になります。立ち上がりに1点を取れたら“押せ押せムード”になって加速していけると思う。自分たちは他会場の結果というよりも、目の前の試合に勝つしかないのでやるだけです。最後はバッチリと決めたいと思います!

ネイツ ペチュニク
(スロベニア代表招集により欠場した)岡山戦はリアルタイムで観ました。残念な結果でしたが、これがサッカーだと思います。
(カマタマーレ讃岐戦に向けて)我々の力を見せるための全てを、やらなければいけないですね。2点以上の差をつけて勝つという、我々のやるべきことをやって、良い結果を待ちたいと思います。やるべきことができるかできないかは我々自身にかかっているし、それを手繰り寄せるための気迫が大事になってきます。
(自身が得点した)前回の讃岐戦はベンチスタートでしたが、前半からチャンスが作れていたゲームだったと思います。しかし今回はその時と置かれている状況が違うし、まったく異なるゲームになると思います。早い時間に点を決めて、良い流れに持っていきたいです。


前節の結果
讃岐 3-0 岐阜


カマタマーレ讃岐 第41節 岐阜戦布陣


ジェフ千葉 第41節 岡山戦布陣


最近の戦績
10/18 讃岐 0-2 熊本
10/25 C大阪 0-0 讃岐
11/1 岡山 1-2 讃岐
11/8 讃岐 1-1 大宮
11/14 讃岐 3-0 岐阜


最近の対戦
14/04/26 千葉 1-1 讃岐
14/11/23 讃岐 0-1 千葉
15/05/09 讃岐 0-1 千葉
TICKET
INFO
この試合の
チケット情報
11.23 (月) 14:00 KICKOFF 明治安田生命J2リーグ 第42節 VS カマタマーレ讃岐

試合会場フクダ電子アリーナ

この試合のチケット購入はこちら