第2節を終えて、1勝1敗。ファジアーノ岡山での悔しい敗戦を経てホームに戻ったジェフは、第3節、横浜FCと対戦する。

開幕戦を劇的な大逆転劇で勝利しただけに、勢いを加速させられなかった岡山戦は悔しい黒星だった。主導権を握りながらもゴールを奪えなかったジェフは、後半、2つの失点を喫して劣勢に立たされた。終盤に猛攻を仕掛けたものの、反撃は途中出場の長澤和輝が挙げた1点止まり。敵地での岡山戦は、4シーズン連続の黒星となった。関塚隆監督が言う。

「我々もやはり決めるべきところで決めないと、ああいう結果になる。我々としては自分たちのやるべきことのクオリティーを上げること。それから課題に対しての修正、そういったモノを積み上げていくことを第一に考える」

対戦する横浜FCは、開幕からのホーム2連戦で連敗。前節はJ1から降格した松本山雅FCと対戦し、0-2で敗れた。

フォーメーションは、徳島ヴォルティスから加入した新戦力の津田知宏を最前線に配置する4-2-3-1。小野瀬康介が状況に応じて最前線で津田と並び、あるいはトップ下に入って攻撃のアクセントを作ったが、守備面では試合開始直後に最終ラインの背後を突かれて失点。34分にはCKから失点してリードを広げられた。オープンな展開となった後半は司令塔の寺田紳一や松下年宏ら経験豊富なベテランを中心に攻勢を強めたが、78分に獲得したPKを失敗するなどゴールには至らなかった。

もっとも、この試合で途中出場を果たした190センチのノルウェー人大型FWイバや、大ベテランの三浦知良、実績のあるアタッカーの大久保哲哉など攻撃陣には多彩な顔ぶれがそろう。モンテディオ山形から加入したDF西河翔吾を中心とする守備陣も、連係やプレーの精度を徐々に高めており、決して油断できない相手だ。

昨シーズンまで横浜FCに在籍した小池純輝をはじめ、最終ラインの中核を担う近藤直也や阿部翔平が口にした試合のポイントは、「先制点を奪うこと」。ホームでゴールを奪って勢いに乗り、ジェフが得意とするカウンターで追加点を狙う。そうした展開に持ち込むことができれば、おのずと勝利の可能性は高まるだろう。

シーズンは始まったばかりだが、連敗を喫するわけにはいかない。フクアリで横浜FCを撃破し、再び上昇気流に乗りたい。



関塚隆監督
（ファジアーノ岡山戦の敗戦は）本当に残念でしたが、我々の勝つチャンスは相手よりもあったかなと思います。あの時間帯の、あの（岡山の）2つのプレーには、ちょっとウチに欠けていたダイナミックさがあり、押谷祐樹選手に良さを出させてしまったケースでした。ゴールキーパーの中林洋次選手も良かったですが、我々もやはり決めるべきところで決めないと、ああいう結果になると思いました。
次の相手、横浜FCには、大久保哲哉選手やイバ選手など長身の選手がいるし、今まで積み上げてきたものプラス高さや揺さぶりに対して（守備を）どうするかは、チームとしての統率を図りたいと思います。
（横浜FCは）0-1、0-2と勝っていないですし、最初の5試合くらいはチームとしてどういう形なのか読めないところはあります。我々としては自分たちのやるべきことのクオリティーを上げること。それから課題に対しての修正、そういったモノを積み上げていくことを第一に考えます。あとは、それぞれのプレイヤーには個人のクオリティーやストロングな部分はあるので、そこをどう抑えるかを考えて準備することだと思います。

小池 純輝
（横浜FCは）2年間在籍したチームで、知っている選手もいっぱいいるので、相手にとって“脅威”になりたいと思います。横浜FC側は、ジェフに対して勝てていないという嫌なイメージを持っているし、開幕2連敗しています。こちらが早い段階で先制点を取れれば、優位に試合を進めることができると思います。寺田紳一選手にボールが入ったときはチャンスが生まれてしまいますし、必ずどこかでボールを経由すると思うので、そこは自由にやらせたくないです。
昇格を目指していく上で、うまくいかないときや負けるときはありますが、その時間をいかに短くできるかがポイントです。強いチームはその時間が短いものだと思うので、そういう意味でもこの試合は、とても重要だと思っています。

近藤 直也
岡山戦では、惜しいチャンスで決め切れませんでした。あれを決めていれば試合の流れを良い方向に持っていけたのではないかと思うし、決めるべき場面だったと思っています。Jリーグスカパー！ニューイヤーカップなどでは、そのような試合もできていました。相手にゴールを奪われてからスイッチが入るようでは遅いので、決めるべきときにきっちり決めて、相手が攻めてきたところでカウンターで追加点を取る。それができれば理想だと思います。良い流れのときにしっかり点を取って、勝ち切るサッカーをしたいです。
（横浜FCの）南雄太選手は、柏レイソル時代にすごくお世話になった先輩なので、負けたくないです。セットプレーで南さんから点を取りたいです。（自身が柏レイソル、南選手がロアッソ熊本所属時の）熊本戦では、ゴールを決めました。

阿部 翔平
やっぱり、ウチが先制点を取りたいです。（ここ2試合の先制点献上は）チャンスを決め切れなかったからこそ、取れられてしまう失点という気がしています。こちらが1点を取れればそこでリズムをつかめて、うまく試合を進められると思います。セットプレーも含めて、決めやすいボールをゴール前へ送り込めるよう、力を尽くしていきたいです。横浜FC戦はホームですし、「ホームで負けない」ということも大事な要素なので、そういう意味でも先制点は非常に大事だと思います。
（名古屋グランパス時代のチームメイトだった）津田知宏選手は、抜け出すタイミングがすごく良く、シュートの精度も高くて落ち着きを持って打ってきます。前を向かせず、裏へ走り出させないようにしたいと思います。


前節の結果
横浜FC 0-2 松本


横浜FC　第2節 松本戦布陣


ジェフ千葉　第2節 岡山戦布陣



最近の戦績
02/28　横浜FC 0-1 讃岐
03/06　横浜FC 0-2 松本


最近の対戦
13/10/27　横浜FC 1-2 千葉
14/05/24　横浜FC 0-0 千葉
14/08/10　千葉 0-0 横浜FC
15/05/03　千葉 3-0 横浜FC
15/08/23　横浜FC 0-1 千葉