TOP TEAM選手・試合情報

試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

理想的な展開で奪った勝点3。



1勝1敗で迎えた第3節、ホームに横浜FCを迎えた一戦は、船山貴之が奪ったゴールで1-0と勝利。フクアリが歓喜に包まれた。

この日、関塚隆監督はMF長澤和輝とFW吉田眞紀人を今シーズン初めてスタメンで起用。4-4-2のフォーメーションで、GKは佐藤優也、最終ラインは右から多々良敦斗、イ ジュヨン、近藤直也、阿部翔平が位置。ボランチにアランダと山本真希が入り、右サイドに小池純輝、左サイドに長澤、最前線は船山と吉田がコンビを組んだ。

前半の内容は、決して満足できるものではなかった。

ジェフは立ち上がりからボールの主導権を握ってパスを回したが、組織的なブロックを作る横浜FCの守備を崩せない時間が続く。10分にはサイド攻撃からCKを獲得する良い流れを作ったものの、直後の12分にはカウンターからピンチを招き、攻めあぐねるうちにリズムを失って停滞する時間が続いた。試合終了後、関塚監督は「前半から少しボールをアタッキングサードに入れる時の狙いが中央に偏っていた」と振り返った。

後半、立ち上がりから厚みある連続攻撃を仕掛けたジェフは、山本のミドルシュート、サイドからのクロスなど徐々にリズムをつかみ始める。待望の先制点が生まれたのは、65分。右サイドバックの多々良がコーナー付近まで攻め上がると、ファーポスト際に正確なクロス。待ち構えた船山が、鮮やかなボレーシュートでネットを揺らした。船山が振り返る。

「合わせるだけでした。その前にも何度かチャンスがあって、相手に(シュートが)当たったりしていたんですが、それでも強気でいこうと思っていました」

その後、190センチの長身FWイバなど立て続けの選手交代で流れを変えようとした横浜FCに対し、ジェフは冷静な対応でピンチを回避した。終盤にやや押し込まれたものの、関塚監督は87分に山本に代えて富澤清太郎、89分には船山に代えて佐藤勇人を投入。アランダをアンカーに据える4-1-4-1の布陣にシフトし、組織を安定させて我慢強く守り抜いた。

「開幕からの2試合は相手に先制点を奪われる展開が続いていた。先制点を取って、完封できたことを次につなげたい」

指揮官がそう語ったとおり、攻めあぐねながらも攻撃の糸口を探って粘り強く攻め続け、理想とする形で先制点を奪い、組織的な守備でリードを守り抜くことで得たこの勝利の手応えを、なんとしても次につなげたい。

次節の相手は、昨シーズンJ1を舞台とした松本山雅FC。キャプテンの佐藤優也は「平常心」を強調した。

「今日の試合に勝てたことはもちろん大きいですが、一喜一憂せず、すぐに次の目標に切り替えられる選手が揃っているので。常に同じ気持ちで戦うことの重要性を知っている選手が、このチームにはたくさんいます。今日勝ったからといって浮かれることなく、一つひとつ、丁寧に積み重ねていきたい」

PHOTO GALLERY試合フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大します