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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

再び突きつけられた課題。


ジェフは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から多々良敦斗、イ ジュヨン、近藤直也、阿部翔平の4人。ボランチは今シーズン初スタメンの若狭大志と富澤清太郎、右に町田也真人、左に井出遥也が入り、2トップにはエウトンと船山貴之が並んだ。

試合は立ち上がりからジェフのペースで進んだ。開始直後の1分には井出と船山が細かいパスワークでチャンスを作り、阿部がクロス。6分には自陣からカウンター攻撃を仕掛け、ドリブルで持ち込んだ井出のラストパスを受けた船山がシュート。さらに10分には井出のクロスにエウトンが合わせるなど、再三にわたって相手ゴールに迫った。

13分には、その流れから先制点が生まれた。ゴール前の混戦からエウトンのシュートは相手DFにブロックされたものの、こぼれ球に反応した若狭が競り勝ち、町田が右足アウトサイドキックで技ありのゴール。ここ数試合、「立ち上がりの入り方」を課題としていたジェフにとっては待望の先制点だった。

その後も時間帯も、ジェフの圧倒的な攻勢が続いた。右の町田、左の井出が流動的なポジショニングでボールに絡み、厚みのある攻撃でいくつものチャンスを作った。船山は鋭い動き出しで縦パスを引き出し、スピードのあるカウンターから決定機も作った。しかし、追加点は生まれず前半は1-0のまま終了。試合後、選手たちは「追加点を奪う力」を課題に挙げた。阿部は「改めて、2点目が必要だと強く思わされる試合だった」、井出は「今の自分たちには2点目を取る力が本当に必要」と振り返っている。

相手が布陣を変えた後半は、前半のような迫力ある攻撃が影を潜めた。60分過ぎから徐々に押し込まれ始めると、68分にゴール前の混戦からこぼれ球を押し込まれて失点。52分に故障退場した富澤に代わって途中出場した長澤和輝、67分にエウトンに代わってピッチに入ったオナイウ阿道もそれぞれ存在感を示したが、勝ち越しゴールを奪うことはできず試合は1-1のドローに終わった。

試合後、関塚隆監督は「非常に残念な結果」と振り返り、こう続けた。

「内容的には、攻守ともにもう一度全体をコンパクトに戦おうと整理した上でこの試合に入りました。選手たちは、連戦の中でしっかりと統率をとってプレーしてくれたと思いますし、連敗の後の勝点1を次のアウェイ戦につなげたいと思います」

苦しい状況にある今が正念場だ。再び突きつけられた「追加点」という課題と白星を得られなかった悔しさを糧にして、顔を上げて“次”に向かうしかない。

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