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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

耐えて手にした勝点1



相手に主導権を握られる、苦しい試合だった。

この日のフォーメーションは4-2-3-1。GKは佐藤優也。最終ラインは右から多々良敦斗、イ ジュヨン、近藤直也、阿部翔平の4人。ボランチには山本真希とアランダが並び、2列目には右に長澤和輝、トップ下に町田也真人、左に船山貴之が位置。1トップには出場停止のエウトンに代わり、今シーズン初のスタメン出場となるオナイウ阿道が入った。

開始2分、ゴールの枠をわずかに外れた長澤のミドルシュートで幕を開けた試合は、相手に主導権を握られる苦しい時間が続いた。

失点は17分。ピッチ中央、ゴールまで約22mの位置でFKを奪われると、これを清水のFW鄭大世に直接叩き込まれて失点。しかし、直後の21分にはルーズボールを拾った町田のパスを受け、オナイウがドリブルで中央突破。そのまま左足を振り抜き、鮮やかなグラウンダーのシュートをゴール右隅に突き刺した。

このゴールで試合を振り出しに戻したものの、その後は中盤でボールの主導権を握られ守勢を強いられる。1-1のドローで前半を折り返したものの、前半の終盤は清水の攻撃を耐える時間が続いた。多々良が振り返る。

「相手は連動して動いていたので、(守備が)ハマらない部分もありました。でも、耐えなければいけない時間に声をかけながらやれたので、そこは良かったと思います」

後半に入っても、流れは変わらなかった。

48分にはジェフの左サイドを崩され、鋭いクロスを放り込まれて決定機を作られた。66分には左右に揺さぶられ、DF松原后のミドルシュートを浴びる。直後の68分には鄭大世のヘディングシュートをGK佐藤優也がファインセーブ。なんとか失点を回避したものの、ジェフの劣勢は続いた。

関塚隆監督は59分に山本に代えて富澤清太郎、、68分に町田に代えて井出遥也を投入。富澤は76分にミドルシュートを放ち、流れを引き戻すきっかけを作るなど存在感を示した。試合終了間際のアディショナルタイムにはカウンターから決定機を迎え、ドリブルで運んだ船山のラストパスにオナイウが反応。GKと1対1の決定的場面だったが、シュートは惜しくもGKに阻まれた。

「最後のチャンスで決めていれば勝てたと思うので、勝点2を逃してしまったことが悔しいです」

試合後、オナイウは悔しそうな表情を浮かべてそう振り返った。

関塚監督が言う。

「アウェイの戦いでしたから、勝負どころは後半の最後にあると思っていました。チームはしっかりと成長していると思いますので、結果に結びつけられるように求めていきたいと思います」

守勢を強いられる苦しい戦いの中で、決定機を作った。それを決めることができずに持ち帰る勝点は「1」にとどまったが、指揮官はチームの成長を確信している。次節はホーム、ギラヴァンツ北九州戦。勝点3を、なんとしても手に入れたい。

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