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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

屈辱の“再逆転”負け。



2点のビハインドを追う展開からの逆転劇。そして、相手の退場処分による数的優位な状況からの再逆転による敗戦――。そのショックは決して小さくないことは、試合終了後と同時にピッチに倒れ込んだ選手たちの姿が物語っていた。

ジェフは前節までと同じく5バックの布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から北爪健吾、丹羽竜平、イ ジュヨン、若狭大志、阿部翔平。中盤は3人で、中央に今シーズン初スタメンとなる佐藤勇人、右に長澤和輝、左に井出遥也が位置し、前線に船山貴之と町田也真人が並んだ。

立ち上がりは互角の内容だった。ボールの主導権を握ったのは清水だったが、ジェフは深い位置からのカウンターを狙い、いくつかのシュートも放った。

しかし、19分に失点。斜めに走り込んだ清水のMF石毛秀樹には若狭が対応したが、突破されて独走を許すと、懸命に戻った丹羽のタックルでシュートをブロック。しかし、高く上がったボールを清水のFW鄭大世にヘディングで押し込まれて先制点を奪われた。

さらに27分、清水の右サイドのスローインを一度カットしながら、再びボールを奪われてパスをつながれ、最後はDF川口尚紀に角度のないところから強烈なシュートを叩き込まれる。これで0-2。関塚隆監督は4バックへのシステム変更を指示し、ここからようやくジェフの反撃が始まった。

37分、センターライン付近から井出が前線にフィードすると、走り込んだ町田が柔らかいタッチでラストパス。これを受けた船山が飛び出したGKの動きをよく見てゴールに流し込み、1点差に迫った。このゴールを機に、流れは完全にジェフへと傾いた。同点ゴールこそ生まれなかったものの、前半のラストはジェフが主導権を握った。

59分には佐藤勇人のスルーパスから決定機を作り、迎えた63分。右サイドを突破した北爪のクロスから井出がボレーシュートを放ち、相手GKがこぼしたところを船山が詰めて同点ゴールを奪う。試合を振り出しに戻したジェフの勢いは、79分に清水の川口尚紀が退場処分となったことでさらに加速した。迎えた84分、井出のスルーパスは相手に当たってコースが変わったが、こぼれ球を拾った長澤が目の前に立つ相手を左にかわして左足でシュート。これがゴール右隅に吸い込まれてジェフが逆転に成功した。

しかし、90分にオウンゴールで同点とされると、アディショナルタイムの90+4分、鄭大世のゴールを許して3-4と逆転負け。試合終了のホイッスルと同時に、選手たちはピッチに倒れ込んだ。

フル出場した佐藤勇人が言う。

「2点ビハインドから全員が戦う気持ちや切り替えの速さとか、前に行く勢いや力を出せた部分があったこそ、逆転までいったと思います。ただ、結果は負けでした。『逆転したのは良かった』ではなく、結果として負けたことは重く受け止めています」

順位は9位のまま変わらないが、J1プレーオフ出場圏内となる6位に浮上した清水との差は、勝点8に開いた。シーズンは半ばを迎えたばかりだが、厳しい現実を突き付けられることになったこのゲームを糧に、続けてきた歩みをさらに前に押し進めるより他ない。

次節は7月31日(日)、敵地で横浜FCと対戦する。

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