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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

新体制初戦は、逆転負け



長谷部茂利監督代行が先頭に立つ新体制における初陣――。厳しい状況を変えるべく、選手全員が強い気持ちでピッチに立ったが、なんとしても手に入れたかった「勝利」という結果を掴み取ることはできなかった。

長谷部監督代行は、試合後の記者会見で90分を振り返った。

「守備のところを修正して試合に挑もうという話をしていた分、チームが少し引き気味になってしまったという私の反省です」

この日のジェフは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、イ ジュヨン、若狭大志、阿部翔平の4人。ボランチに佐藤勇人と山本真希が入り、中盤のサイドに長澤和輝と井出遥也が位置。2トップには町田也真人と船山貴之が並んだ。

長谷部監督代行が振り返ったとおり、特に前半のジェフは守備意識の高さから守勢に回った。相手に押し込まれて全体が下がると、攻撃のリズムを掴めずカウンター主体の攻撃に終始。16分、CKから船山がゴールを決めて先制に成功したものの、ボールの主導権を握れない時間はその後も続いた。

すると28分、ペナルティエリア内でのハンドのファウルで相手にPKを与え、これをFWイバに決められて同点とされる。さらに38分には横浜FCのMF佐藤謙介に鮮やかなシュートを決められ、1点のビハインド。攻撃の形を作れないまま、前半を1-2で折り返した。

迎えた後半は、ジェフが少しずつペースを掴み始めた。長谷部監督代行が言う。

「勝っている相手が少し引いたとも思いますし、我々は多少リスクをかけて攻めなければいけない。そういう意味では、積極的に攻めて、我々のいい形を作ることができたと思います。しかしフィニッシュは決めきれなかったので、そこは相変わらずの課題であると思います」

50分の船山のシュートが相手GKに阻まれると、52分には短くパスをつないでチャンスを作る。直後の54分にも船山がボレーシュートを放ち、これはゴールの左にわずかに外れた。55分には再び船山がビッグチャンスを迎えたが、シュートはまたしてもゴールの左。60分には井出遥也に代えてエウトン、71分には佐藤勇人に代えてオナイウ阿道と攻撃的なカードを切り、時間の経過とともにジェフの攻勢は強まった。しかし最後までゴールを割ることができず、1-2のまま試合終了を迎えた。

キャプテンの佐藤優也が言う。

「今日に向けて、トレーニングでも守備の意識を強めるということを強調していたので、それが強く出すぎてしまったところはあるかもしれません。しっかり守れていれば問題なかったのですが、点を取られてしまったことを受け止めて、突き詰めてやらなければいけないことは多いと感じました」

ただ、苦しい状況を変えようという雰囲気は、チーム全体に漂っていると守護神は続ける。

「監督が代わって初めてのゲームだったので、気持ちはいつも以上に入っていました。でも、結果的にはそのあたりを思い切って表現できなかった。そういう時間帯があって、相手に押し込まれてしまった気がします。ただ、続けていけば良くなるという確信はあるので、次も同じ気持ちで戦いたい」

長澤も同様の意見を口にした。

「監督が代わって、全員で一致団結しようという雰囲気はあるので、ここが踏ん張りどころだと思います。結果は残念ですが、切り替えるしかありません。少しうまくいかないことが続いていますけど、だからこそ我慢して、もう一度気持ちを作って、次の試合に臨みたいと思います」

結果を手にすることはできなかった。しかし何があっても、自分たちの力を信じて前に進むしかない。次節はフクアリに愛媛FCを迎える。

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