TOP TEAM選手・試合情報

試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

収穫と課題を浮き彫りにするスコアレスドロー



長谷部茂利監督代行体制となってから初のホーム戦。勝点1差の愛媛FCとの対戦は、スコアレスのままドローに終わった。

監督代行が何度も口にしてきた守備の改善については、結果として無失点に抑えたことである程度の手応えをつかんだ。しかし攻撃面では最後まで相手のゴールをこじ開けることができず、勝点3を奪うには至らなかった。試合後、長谷部監督代行は次のように振り返った。

「(前半は)よく耐えたと思います。後半に入って、いい形が何回かできて、交代選手も含めてよくやってくれたと思います。ただ、フィニッシュのところでクロス、ミドル、シュートの部分は相変わらず課題というところで、得点を取り切れなかったことで引き分けという結果に終わったと思います」

フォーメーションは4-4-2。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、7試合ぶりのスタメン出場となった近藤直也、そして阿部翔平。中盤はボランチに山本真希と佐藤勇人が並び、右に井出遥也、左に町田也真人が位置。2トップにはエウトンと船山貴之が入った。

立ち上がりからボールの主導権を握ったのは、愛媛だった。19分、スルーパスから縦に抜けた河原和寿がポストプレーで起点を作り、後方から浦田延尚がシュート。ジェフは24分に井出が右サイドからクロスを上げ、こぼれ球に反応した町田がボレーシュートを放つがゴールの右に外れる。37分にはエウトンのラストパスから船山が最終ラインの背後に抜け出すが、シュートにはいたらず。ジェフはカウンターから何度かチャンスを作ったが、前半のシュート数はジェフの4本に対し、愛媛が13本。コーナーキックでもジェフの2本に対して相手が4本と、押し込まれる時間が続いた。

もっとも、ジェフ守備陣は守勢を強いられながらも冷静に対応した。久々にフル出場した近藤も、「『押し込まれた』という感覚はなかった」と振り返る。

迎えた後半、徐々にリズムを掴み始めたジェフは、65分にカウンターからチャンス。70分には山本が右サイドでボールをキープし、井出がクロス。後半開始と同時に途中出場した吉田眞紀人がヘディングで合わせたが、ボールは惜しくもGKの正面に飛んだ。さらに72分には町田のラストパスに吉田が飛び込んだが、わずかに届かず。79分には井出に代えて北爪健吾を投入し、さらに攻勢を強めたがゴールを奪うことはできなかった。

船山が振り返る。

「ここ最近、失点が続いていたので、ゼロに抑えたことは良かったと思います。その分、守備の負担が大きくなっているので、前に出ていく力が足りなかった」

さらに船山は、「攻撃的に戦おう」という意識があったにもかかわらずチームとしてそれを表現できなかったこと、さらに個人として前線でタメを作ることができなかったことを悔やんだ。ただ、その言葉のとおり、「ゼロに抑えたこと」をポジティブに考え、次の試合に向かうしかない。

次節からはアウェイの連戦。11日(木)にギラヴァンツ北九州と、14日(日)にロアッソ熊本と対戦する。

PHOTO GALLERY試合フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大します