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2016 SEASON MATCHES試合日程・結果
後半の2得点で3回戦へ!
ツエーゲン金沢をフクアリに迎えた天皇杯2回戦は、後半にエウトンと長澤和輝がゴールを奪い、2-0で勝利。ジェフは9月22日に行われる3回戦に駒を進めた。
この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、大久保裕樹、比嘉祐介の4人。中盤はボランチにアランダと長澤和輝の2人、右に菅嶋弘希、左に町田也真人が入り、2トップにはエウトンと船山貴之が並んだ。
立ち上がりは互角の攻防が続いたが、15分を過ぎたあたりから組織的な守備を仕掛ける金沢がフィニッシュに持ち込む場面が増え始めた。中盤でパスをつないで展開する金沢に対し、ジェフはボールを奪ってからのショートカウンターで応戦するが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。再三にわたってオーバーラップを仕掛けた比嘉のクロスも、決定的なチャンスに至らず我慢の時間が続いた。
もっとも、長谷部茂利監督代行にとっては「予想どおり」の展開だった。
「システム上、互いがマッチアップすることが増えて、いわゆるミラーゲームになるということです。これは、試合前にも、ハーフタイムにも伝えました。前半はシュートも打てないし、打たせないし、面白くない試合だったと思うのですが、そうなることは予想していました」
右サイドMFとして攻守に奮闘した菅嶋は、「あの時間帯に失点しなかったことが良かった」と振り返った。
「前半は少し苦しい時間帯もありましたけど、試合の中ではああいう時間帯もあるし、監督も普段からそれを伝えてくれています。焦れずに、我慢しながら流れが変わるまで我慢できていたと思うし、今日の試合に関してはあの時間帯に失点しなかったことが大きかった」
後半に入ると、立ち上がりの流れはジェフに傾き始めた。57分には、分厚い連続攻撃で相手ゴールに迫り、最後はこぼれ球に反応したエウトンが押し込んで先制。その後、金沢に押し込まれるシーンが続いたが、前半途中からアランダに代わって出場した佐藤勇人を中心とする組織的な守備で耐え、72分には菅嶋に代えて小池純輝、77分には比嘉に代えて北爪健吾を投入。全体を活性化させながら1点リードの状態を保ち、試合は終盤に突入する。
迎えた86分、中盤でパスを受けた長澤がドリブルで持ち込み、ペナルティエリアの外からミドルシュート。低い弾道のシュートはゴール左隅に飛び込み、ジェフが待望の2点目を奪って勝負を決めた。
キャプテンの佐藤優也が言う。
「監督も言っていますけど、少しずつでも「勝つチーム」になっていくことが大事で、今日のような試合こそ、そういう部分が問われるという気がします。最後の時間の使い方など、細かい部分をチームとしてしっかりと構築していきたいと思います。今日は結果的には2-0というスコアでしたけど、流れの悪い時間帯に、悪いながらも我慢することができた。それは良かったと思います」
9月22日に行われる3回戦の相手は、川崎フロンターレ。J1リーグで首位を快走するチームに正面から挑み、「勝つチーム」になるためのヒントを手に入れながら、“その先”の可能性を手繰り寄せたい。
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