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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

痛恨のドロー決着。



ホーム・フクアリにレノファ山口FCを迎えた第32節は、アディショナルタイムに喫した失点で1-1のドロー決着。悔しさの残る1戦となった。

この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、近藤直也、比嘉祐介の4人。ボランチに長澤和輝と富澤清太郎が入り、右に北爪健吾、左に町田也真人が位置。最前線にはエウトンと船山貴之が並んだ。

ポゼッションスタイルの攻撃を持ち味とする相手に対し、ボール支配率で劣ることはジェフにとって想定内だった。前半は立ち上がりから押し込まれたものの、カウンターに転じれば迫力あるアタックでフィニッシュまで持ち込む。11分には長澤がペナルティエリア外からシュート。直後の13分には北爪のクロスにエウトンが合わせ、GKが弾いたこぼれたボールを再びエウトンが蹴り込んだが、これはゴールポストに嫌われる。押し込まれる展開で決定機を作ったのは、ジェフだった。長谷部監督代行は、このゲームの「狙い」について試合後にこう話した。

「あそこ(バイタルエリア)を空けてしまうというのは、前から守備にいく相手の短所だったと思います」

ボールを奪って素早く前線につなぎ、敵陣バイタルエリアでの攻防を優位に進めて得点を狙う。その狙いは、時間の経過とともに高まったエウトンの存在感にも表れていた。

もっとも、長谷部監督代行が「激しい打ち合い」と振り返ったゲームはピンチも少なくなかった。佐藤優也のビッグセーブに救われたシーンもいくつかあった。前半はシュート6本を放ったがゴールを奪うことはできず、勝負は後半に持ち込まれた。

ジェフの先制点は65分に生まれた。富澤の縦パスで相手最終ラインの背後に抜けた長澤がグラウンダーのクロス。飛び込んだエウトンが右足で蹴り込み、ゴールネットを揺らした。

終盤は防戦一方。決定機をしのいできたが、左サイドを崩されてクロス。中山にヘディングで押し込まれて勝ち点1を分け合う結果になった。試合が終盤に突入した74分、長谷部監督代行はFW船山に代えてDF大久保裕樹を投入。「シュートまでいかせないようにすることと、攻めさせておいて(カウンターで我々が)追加点を取る」ことを狙いとしてシステムを4バックから5バックに変更した。

ジェフは押し込まれた終盤も集中力を切らすことなく失点を回避し、カウンターによる攻撃でチャンスを作った。しかしアディショナルタイム、ジェフの左サイドからクロスを放り込まれ、FW中山仁斗にヘディングで押し込まれる。それから数分後、1-1のまま試合はタイムアップを迎えた。

キャプテンの佐藤優也が言う。

「こういう試合で勝つことができるチームは、最後までリードを守りきって、無失点で終わらせることができる。僕らはそれができるチームにならないといけないので、ここが踏ん張りどころ」

先制点をアシストし、90分を通じてピッチを走り回ったMF長澤は引き締まった表情でポジティブな言葉を口にした。

「最後の最後でやられてしまって、残念です。ただ、負けたわけではないし、この試合で見えた改善点もあるので、全体でコミュニケーションを取りながらやれればいいと思います。悲観する必要はないと思うので、切り替えて次の試合に臨みます」

ジェフは22日(木)、天皇杯3回戦に臨み、J1で優勝争いを演じる川崎フロンターレと対戦する。リーグ戦は残り10試合。勝利だけが求められる戦いは続く。

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