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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

カウンターからの2失点で黒星。


「やるべきことはやった」が、そのすべてを満足感を持って「できた」とは言えない。長谷部茂利監督代行は、試合後の記者会見でそう話した。

「我々の課題でもあるフィニッシュ、アタッキングサードで得点につなげるというところが課題であり、その手前まではボールを運べているのですが、前半から、いいところまでいっても最後のフィニッシュで点を取れない。そういう場面が多かったのではないかと思います」

チャンスは作ったが、流れの中からゴールを奪うことはできなかった。カウンター2発に沈んだ敵地での敗戦は、チームにとってあまりにも手痛い。この日唯一のゴールをセットプレーから奪った近藤直也は、「残り全部、勝つしかない」と厳しい表情で語った。

この日のフォーメーションは4-4-2。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、近藤直也、比嘉祐介の4人。ボランチに長澤和輝と富澤清太郎が入り、右に菅嶋弘希、左に町田也真人、2トップには船山貴之と吉田眞紀人が並んだ。

立ち上がりから激しいプレッシャーをかける相手に対し、ジェフは前半からいくつかのチャンスを作った。22分には富澤の縦パスから船山がポストプレー。吉田へのスルーパスは相手にブロックされたが、こぼれ球を拾った船山がシュートを放つ。28分にはピッチ中央でボールを持った町田が左サイドに展開し、比嘉がクロス。こぼれ球を拾った富澤が右サイドに展開し、菅嶋がヘディングで落としたところに船山が飛び込んだ。さらに32分、町田のロングフィードで最終ラインの裏に抜けた船山が飛び出したGKをかわしてクロス。ゴール前で待ち構えた吉田がヘディングシュートを放った。しかし、いずれのチャンスもゴールにはつながらず、スコアレスのまま前半を折り返した。「フィニッシュの課題」が改めて浮き彫りになった45分間だった。

中盤で激しく潰し合う展開の中で、先にゴールを奪ったのは群馬だった。70分にはカウンターからFW瀬川祐輔に決められて失点。直後の78分に船山のFKを近藤がヘディングで決めて同点とするも、83分には再びカウンターからMF中村駿に決められて勝ち越しを許した。

ジェフは65分に吉田に代えてオナイウ阿道、71分と72分には菅嶋と富澤に代えて北爪健吾とアランダを投入。素早い交代策で試合終盤に攻勢を強めたが、85分の北爪のシュートはGKに阻まれ、89分の長澤のシュートはオフサイドの判定。勝点3を持ち帰ることだけを目的とした第34節のザスパクサツ群馬戦、しかしジェフは、内容的にも思うようなサッカーを見せることができず黒星を喫した。

残り8試合。悪化した状況を打開するためにも、今こそ一戦必勝の思いを持って背水の陣に臨まなければならない。

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