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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

数的不利を跳ね返せず、完敗。


立ち上がりから30分間の「内容」を見れば、結果を出せなかったことが悔やまれる試合となった。フクアリに松本山雅FCを迎えた第36節は、0-3で敗北。フクアリに響き渡ったのは、大挙して押しかけた松本サポーターの大歓声だった。

この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から丹羽竜平、若狭大志、近藤直也、阿部翔平の4人。ボランチに長澤和輝とアランダが入り、右に船山貴之、左に井出遥也が位置。2トップにはエウトンと町田也真人が並んだ。

立ち上がり、リズムを掴んだのはジェフだった。11分には左サイドから阿部がクロスを放り込み、右サイドから飛び込んだ船山がペナルティーエリア内でエウトンとワンツー。左足でシュートを放ち相手ゴールを脅かした。18分には相手のクリアボールを拾い、縦に素早く攻撃を展開。井出からパスを受けた町田が相手をうまくかわしてエウトンにラストパスを送ったが、エウトンのシュートはゴールの右に外れた。

結果的には、主導権を握ったこの時間帯にゴールを奪えなかったことが響いた。そして迎えた38分、ジェフはセットプレーから先制点を献上した。ロングフィードの折り返しをジェフゴールに流し込んだのは、工藤浩平だった。

前半終了間際の42分には、相手のセットプレーからペナルティーエリア内でファウルを犯した若狭に2枚目のイエローカードが提示される。PKでビハインドを広げられたジェフは、数的不利の状況となって後半の45分間を戦わなければならなかった。

「フィールドプレーでは戦えたと思います。走れていたし、球際も強くいけていたし、要求していたことは選手たちがやってくれたと思います」

長谷部茂利監督代行は試合後にそう振り返ったが、特にそれを体現していた試合序盤にゴールを奪えなかったことが、試合展開を難しくしてしまった。

迎えた後半、ジェフは3-5-1の布陣に変更。町田が言うように「もう1回守備から」という意識でカウンターを狙っていたが、守備に追われる時間が長く、攻撃に力を注ぐのは簡単ではなかった。54分にはまたしてもセットプレーから失点。CKのこぼれ球をめぐってゴール前で混戦となったが、最後は松本のDF飯田真輝に押し込まれて3失点目を喫した。

長澤が振り返る。

「1人少なくなったり、こちらにとってはイヤな時間にセットプレーから先制点を奪われてしまったり、自分たちの思うようなサッカーができず、相手のペースで進んでしまった試合でした」

前半の決定機にゴールを奪えず、1点のビハインドで数的不利を強いられたことでゲームプランが崩れた。ピッチでは気迫のこもったプレーで最後までそれを取り返そうとしたが、ゴールを奪うことはできなかかった。攻守両面の課題について、阿部はこう話した。

「チーム全体で捉える課題でもありますけど、個人個人がもう少ししっかりと対応しなければならないという課題のほうが大きい気がします。攻撃については、相手が怖いと感じるエリアに走り込んでいくことが大事ですし、パス回しができているということは、逆に、怖いところを使えていないということでもあるので。そこはもう少しシビアにやる必要があると思います」

残り6試合。2戦連続の完敗という結果は厳しいが、前を向いて、今できることをしっかりとピッチで表現しなければならない。

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