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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHES試合日程・結果

意地の同点弾でドロー。


2016シーズン最終節となる第42節、敵地に乗り込んだジェフはカマタマーレ讃岐との対戦に臨んだ。

この日のスタメンは4-4-2の布陣。GKは岡本昌弘。最終ラインは右から10試合ぶりの先発出場となる北爪健吾、岡野洵、近藤直也、乾貴哉の4人。中盤でキャプテンマークを巻いた富澤清太郎と長澤和輝がボランチに入り、右サイドに船山貴之、左サイドに井出遥也が位置。2トップにはエウトンと町田也真人が並んだ。

立ち上がりの主導権を握ったのは、ホームの讃岐だった。まずは3分、左サイドで乾がボールを奪われると、最後は渡邉大剛がミドルシュート。14分にはジェフの右サイドから崩され、仲間隼斗にミドルシュートを打たれる。ジェフは19分、右サイドからパスをつないで最後は船山がミドルシュートを放つが、GKがセーブ。なかなか攻撃の形を作れない時間が続くと、迎えた37分、左右に揺さぶられる展開からゴール前で馬場賢治に押し込まれ、先制を許した。

前半は0-1のまま終了。長谷部監督代行は井出に代えて菅嶋弘希を投入し、劣勢を打開すべく積極的な動きを見せた。

54分、ジェフは左サイドから細かくパスをつないで攻撃を仕掛けると、最後は菅嶋がシュート。さらに62分には敵陣でルーズボールを広い、エウトンが強引な突破から決定機を演出。69分には北爪のクロスから長澤がボレーシュートを放ち、いずれも同点ゴールには至らなかったものの、この時間帯から徐々にジェフがリズムをつかみ始める。

長谷部監督代行は76分、エウトンに代えてオナイウ阿道を投入。直後の78分、さらに81分にもゴール前でヘディングシュートを放ったオナイウは、試合終了間際の90分に大仕事をやってのけた。左サイドで獲得したFKを船山が蹴ると、ペナルティーエリア内で競り勝ったのはオナイウ。この日3本目のヘディングシュートはふわりと浮いてゴール右隅に吸い込まれ、ジェフが待望の同点ゴールを奪った。

試合後、長谷部監督代行は「戦う」ということについて次のように話した。

「今季途中から指揮を執ることになりまして、それまでできていなかったわけではなく、もう少し強く、もう少し速く、アグレッシブにという形で、少しずつ欠けていたと思います。相手と戦うだけではなく、選手個人にも葛藤があると思うんですが、本当に100パーセントの力でやれていたかというと、そうではなかったと思います。だから、私は「戦う」という言葉を頻繁に使うのですが、7月末から、分かりやすいところで球際の強さが改善されてきました。ボールのないところでの相手との競り合い、時には言葉の駆け引き、それも「戦い」の一つです。そういうことも含めて、いろいろな場面で負けなくなってきた。引き分けに持ち込めることが多くなってきたと思います」

ジェフの2016シーズン、7年目となるJ2リーグでの戦いは、13勝14分15敗で勝点「53」、最終順位は11位となった。シーズン開幕前に設定した目標は「J1自動昇格」であるから、改めて多くの課題を突き付けられたシーズンとなったことは間違いない。

それでも、シーズン終盤は若手が台頭し、長谷部監督代行の下でハードワークするチームとしての一体感も見え始めた。この手応えを忘れることなく来シーズンの糧とし、もう一度J1昇格を実現するためのエネルギーとしたい。

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