私たちがやろうとしているサッカーをお見せできた試合だったと思います。その時間帯にゴールを奪うことができましたし、これが進むべき道であることを証明しました。このような試合をすれば、勝利を積み重ねられると信じています。選手の努力、試合に対する姿勢は本当に素晴らしいものでした。ファンの皆さんもチームのことを誇りに思ってほしいと思います。こういう試合を続けていけば、ファンの皆さんともいいつながりを持つことができると信じています。

―― この試合に向けて決定力を高めることが大事だとおっしゃっていましたが、結果的にはそれができなかったことが引き分けという結果につながったのではないかと思いますが。

もちろんそう思います。決定機があったにもかかわらず、ゴールを奪うことができませんでした。それについては改善しなければならないと思います。

―― 高橋壱晟選手に代えて熊谷アンドリュー選手を投入しました。狙いについて教えてください。

攻撃と守備のつなぎ役が足りないと感じたので、代えました。アンドリューは交代で入った直後の時間帯はそれがうまくできていたと思います。ただ、その後はチーム全体に疲労感があったので、その流れにのみこまれてしまったかもしれません。交代の意図としては中央で多くのパスをつないでほしかったということです。

―― 65～70分くらいの時間帯を境に運動量が減り、相手もそうした展開は予想どおりだったということでした。これからもそういう展開が続くと思いますが。

その時間帯から我々のパフォーマンスが落ちてくるというのは当然のことです。我々がやろうとしているサッカーを90分間続けるのは、かなり難しい。ただ、プレスをかけるサッカーから守備重視のサッカーに突然切り替えることも難しい。それに関しては修正する練習をしていますが、試合の中では相手ボールを積極的に奪いにいけないという時間帯もあります。連係ではなく、個人のプレスになってしまうのですが、連係できている時は組織的なプレスが機能していると思います。

―― 高橋壱晟選手を2試合連続でスタメン起用しました。

全体的に良かったと思います。もちろん改善すべき点はありますが、いい仕事をしてくれました。改善すべき点は、もっと“いいサッカー”をすること。それは、チーム全員に共通して言えることです。

守備の作り方については、いろいろな意味で難しさのあった開幕戦よりも良かったと思います。今日のパフォーマンスをベースとして考えることが大事だと思いますし、主導権を握っている時間帯については手応えもありました。そこでしっかりとゴールを奪うことができれば、もっと落ち着いたプレーができると思うし、もっと自分たちのサッカーができると思います。

今日は前半からホルヘ（サリーナス）の背後のスペースを狙われていたし、後半のラストで言えば、汰木（康也）選手のドリブル突破には少し苦しめられました。ただ、全体としては今日の内容をベースとしてもっともっと高めることが大切。その作業をチーム全体で続けていきたいと思います。

前半は良かったと思うので、その時間帯にゴールを奪えなかったことが大きかったと思います。手応えもあったし、チャンスも作ることができました。だからこそ先に点を取らないと、体力が落ちる後半はキツい。そこが今日の反省点だと思います。

最初から飛ばして、ガンガン行って相手を圧倒したい。そういう狙いがあるので、今日みたいに前半を無得点で終えてしまうと厳しいと思いますし、先制点を奪われればなおさら。立ち上がりから仕掛けて、先制点を取って試合を優位に進めるというのが僕らの狙いだし、課題でもあるので、これからもっと突き詰めて修正したいと思います。そこに“今までになかったジェフの良さ”があると思うので、とにかくアグレッシブなサッカーをやって、これを結果につなげたいですね。

いつもどおり、あのポジションの役割をこなそうとして試合に入ったんですけど、久しぶりの試合だったこともあってボールが足につかなかったというのが正直なところです。そこが悔しい。最初のトラップからミスになってしまって、なかなか自分のいいところを出すことができませんでした。自分のところでタメを作って、（町田）也真人くんあたりとのコンビネーションが出せれば良かったし、もっといい崩しができたと思うんですけど。

とにかく今日はボール感覚が良くなかったし、それをうまく修正できませんでした。なかなか試合に入れないまま終わってしまったので。ただ、自分が入ってから同点ゴールが生まれたので、そこはポジティブに考えたいと思います。あの時間帯は運動量が落ちるので、交代で入る選手が違いを見せないといけない。そういうところをもっと意識してやらないといけないと思います。

前半に点数が欲しいですね。良い時間帯で、2、3点取れればすごく良い流れでいけたと思います。（結果的に前半無得点だったのは）しょうがないにしても、後半はもっと立て直して攻めていければよかったと思っています。（同点に追いついた）PKはラリベイが譲ってくれたので、「ありがとう」と思って蹴りました。決めることができてよかったです。（1-1の結果については）勝点3ポイント欲しかったですけど、良い流れは来ているので、1週間しっかり練習をして、もう1回修正をした上で（次節・名古屋戦を）迎えたいと思います。