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2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

ライバルを相手に完勝!



間違いなくJ1昇格争いのライバルとなる名古屋グランパスを相手に、ジェフは“自分たちのサッカー”を正面からぶつけ、2つのゴールを奪って完勝した。この勝利について、フアン エスナイデル監督は「全選手が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」とチームを讃えた。

スタメンは3-5-2の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右からイ ジュヨン、多々良敦斗、西野貴治の3人。アンカーにアランダ、右サイドに北爪健吾、左サイドにホルヘ サリーナスが位置。中盤の中央には町田也真人と熊谷アンドリューが入り、2トップにはラリベイと船山貴之が並んだ。

ジェフは立ち上がりから多くのチャンスを作った。まずは7分、船山のポストプレーから町田がボレーシュート。9分にはセットプレーの流れから船山がクロスを放り込み、多々良がヘディングで落としてイ ジュヨンが飛び込んだ。直後には名古屋の佐藤寿人に強烈なボレーシュートを打たれたが、前半のピンチはこの1度だけだった。

ジェフはさらに攻勢を強め、19分には町田のクロスをラリベイがヘディングシュート。21分には立ち上がりから積極的な姿勢でゴールを狙った町田がミドルシュートを放った。前半のジェフは前線から激しいプレスからセカンドボールを拾い、試合を優位に進めて相手を押し込む。相手のミスがその勢いを加速させた側面はあるものの、相手のミスを誘う攻撃的な守備はしっかりと機能した。

課題とされた先制点は、前半終了間際に生まれた。44分、左サイドからのフリーキックに飛び込んだのは西野貴治。理想的な時間帯に先制ゴールを奪ったジェフは、1点のリードを奪って試合を折り返した。

後半の立ち上がりこそ中盤の守備を強化した名古屋に押し込まれる場面が続いたが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻した。チーム一丸となって相手の攻撃を跳ね返し続け、カウンターに転じれば決定機を作る。フアン エスナイデル監督は57分に熊谷に代えて羽生直剛を投入。66分には船山に代えて清武功暉を投入するなど積極的な交代策で流れを引き戻し、試合終盤に突入しても“自分たちのサッカー”の精度は落ちなかった。アディショナルタイムの90+3分にカウンターから清武がゴールを奪い、緊迫感のある試合は決着した。

清武が言う。

「前半のいい時間帯にハル(西野貴治選手)が決めてくれたので、チームとしてやりたいことがよくできた試合だったと思いますし、ピンチもあまりのなかった中で最後にゲームを締める感じで自分が(ゴールを)決められたのはよかったです。チームとしてうまくいった試合だったと思います」


右サイドで好パフォーマンスを見せた北爪も、手応えを感じている。

「中盤では町田(也真人)選手と(熊谷)アンドリュー選手が、いい意味で“中途半端な位置”を取ってくれたし、2人も前を向いてプレーできる選手なので、少し中を多めに使いながらサイドに展開していくとう狙いどおりの攻撃ができました。あとは最後の質。ここまでの3試合は前半はとてもいい形で入れているので、そこで点を取れれば相手に脅威を与えられるし、自分たちのやりたいサッカーがもっとできるんじゃないかと思います」

シーズンが開幕してわずか3試合だが、チームの完成度は着実に上がっている。指揮官は、結果よりも内容に手応えを感じている。

「勝つことは常にポジティブなことです。勝つことによって次の週の練習も良い状態でできる。チームの成長具合には満足しています。たとえ試合の結果が引き分けであっても、その気持ちは変わりません。だから先週の山形戦も幸せでした。結果については満足していますし、私たちがやっているサッカーに対して結果以上に満足しています」

次節の相手は松本山雅FC。さらに翌週には湘南ベルマーレとのアウェイ戦が待っており、難敵との対戦が続く。リーグ屈指の強豪を相手に手にした勝点3と“内容”における強い手応えをもって、リーグ序盤の戦いを乗り切りたい。