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2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

“気持ち”が見えず、完敗。



リーグ首位に立つ湘南ベルマーレとのアウェイ戦は、前節・松本山雅FC戦に続く完敗に終わった。結果は0-2。決定機をほとんど作ることができなかった90分間を振り返り、フアン エスナイデル監督は「『勝ちたい』という気持ちが足りなかった」と口にした。

ジェフの布陣は3-5-2。GKは佐藤優也。最終ラインの3バックは怪我から復帰した若狭大志、近藤直也、西野貴治の3人。アンカーにアランダが入り、右に北爪健吾、左には同じく怪我から復帰した比嘉祐介がスタメンに名を連ねた。中盤は高橋壱晟とホルヘ サリーナス。2トップには2試合連続得点中の清武功暉と船山貴之が並んだ。

立ち上がりの6分、船山のクロスから最初にチャンスを作ったのはジェフだったが、その後、主導権を握って相手を押し込むようなサッカーはできなかった。中盤で激しい攻防が繰り広げられたが、セカンドボールに対する反応も遅れ、持ち前のハイライン・ハイプレスで攻撃のテンポを作ることができない。24分にはカウンター攻撃から北爪がシュートを放つが、ミートせず。27分にはサリーナスがミドルシュートを放つも、ゴールの枠には飛ばなかった。北爪が振り返る。

「ウチの中盤に対する相手のプレッシャーが速くて強かったので、僕を含めたその他の選手がもっとうまくサポートできれば良かったと思います。そこをうまくかわせれば、攻撃面でもう少しチャンスを作ることができたかもしれません。今日は攻撃が薄く、単発で終わってしまうことが多かったと思います。相手に脅威を与えることができませんでした」

失点は30分。ジェフの左サイドからグラウンダーのクロスを放り込まれ、ゴール前でジネイに押し込まれた失点だった。クロスを上げた菊地俊介には3人、ゴール前の守備の人数も足りていたが、それでも簡単に決められてしまったゴールを指揮官も悔やんだ。

「1失点目については、クロスを上げた選手に対して3人で対応していました。にもかかわらずクロスを上げられ、ゴールを決められてしまった。つまり、寄せに行った選手が少ないのではなく、寄せに行った選手がしっかりとボールにアプローチしなければなりません。そうした守備面におけるアグレッシブさの欠如についても、前回の試合から目立っているところです」

1点のビハインドで迎えた後半について、指揮官は「気に入った部分は何もありませんでした」と振り返った。

60分には船山に代えてラリベイ、72分にはホルヘ サリーナスに代えて吉田眞紀人を投入するなど攻撃的なカードを切って局面の打開を試みるが、劇的な改善には至らず。76分にはディフェンスラインの背後にラストパスを蹴り込まれ、湘南のMF奈良輪雄太に豪快なゴールを決められて2点差とされた。

指揮官は「気持ち」の不十分さを指摘した。

「もっと強い覚悟を持つことです。「本当にゴールしたい」と心の底から思わなければなりません。「パスをしてみよう」「シュートを打ってみよう」では何も始まらない。覚悟を決める。それが、今日のチームにできていなかったことです」

もちろん、ピッチに立った選手たちの“気持ち”が入っていなかったわけではない。若狭は「うまく表現できなかった」と振り返った。

「チーム全体として、しっかりと気持ちを入れてこの試合に臨みました。しっかりと準備した中で向かえましたが、それをうまく表現できなかったことは僕たちに責任がある。難しいところですけど、とにかく次、頑張ります」

アウェイの連戦は連敗に終わった。舞台をホームに戻す次節、ジェフが“本来の姿”を取り戻せるかどうかに勝敗の行方は懸かっている。