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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

ポジティブな勝点1



GKは佐藤優也。最終ラインは若狭大志、近藤直也、キム ボムヨンの3人。アンカーには熊谷アンドリューが入り、右サイドに北爪健吾、左サイドに比嘉祐介、中央に高橋壱晟と山本真希が位置。2トップにはラリベイと清武功暉が並んだ。

ジェフは立ち上がりから主導権を握り、敵陣でボールを奪ってショートカウンターを繰り返した。先制点は8分。左サイドから斜めにボールを運んだ高橋が縦パスを送ると、ラリベイがヒールで落とし、再び高橋が受けてダイレクトでラストパス。これを受けた清武がワンタッチで相手を置き去りにし、GKと1対1になったところで冷静にゴール右隅に蹴り込んだ。山本真希が言う。

「試合の入り方は良かったと思います。ただ、先制してからの時間帯については、充実感から気を抜いたというか、ホッとしてしまったというか、結果的にはそういう部分もあって、自分たちで首をしめてしまった」

最高の立ち上がりだったが、その後も主導権を握り、決定機を作りながらも追加点を奪えなかった。すると24分、ミスから最終ラインの背後を突かれ、FW小屋松知哉にゴールを許して試合を降り出しに戻される。試合後の記者会見で、フアン エスナイデル監督は「自滅」を悔やんだ。

「結果としては、『己が敵』ということが言えるでしょうか。相手のプレスがかかっていなくても、不用意なミスから自滅をしてしまった。勝てるチャンスがあったし、落ち着いて支配できるチャンスもあったのですが、たった8~10分間に多くのミスを犯してしまいました」

それでもジェフは主導権を握ったが、やはり何度か迎えたチャンスをゴールに結びつけることはできなかった。後半も立ち上がりの49分に見事なパスワークから山本真希がシュートを放ち、58分には左サイドから決定機を演出。ところが再び流れを掴みかけた60分、またしてもミスから2失点目を喫する。スローインから相手にボールを奪われ、前がかりになった瞬間にミドルレンジから放たれたシュートは、佐藤優也の頭上を越えてジェフゴールに吸い込まれた。

佐藤優也が言う。

「自分たちの高い最終ラインに対して、相手がどういうサッカーをしてくるのか、それをしっかりと見極めないといけないし、対処しなければいけない。そういう意味では、今日は自分たちのミスから失点してしまったことが残念です。そこが僕らの生命線ですから」

62分、フアン エスナイデル監督はDF若狭に代えてFW船山貴之を投入。システムを4-3-3に変更した。71分にはMF山本真希に代えてMFホルヘ サリーナスを投入。77分には比嘉に代えてMF羽生直剛を投入した。1点のビハインドのまま迎えたアディショナルタイム、高橋が左サイドに展開し、サリーナスがクロス。値千金の同点弾を奪ったのは前線に攻め上がっていたDF近藤だった。

3連敗を避けたという意味では、2-2のドローという結果はポジティブに捉えることができる。展開を考えれば負けても不思議ではない試合だった。それを阻止し、勝点1を奪ったことは大きい。

指揮官は「自分たちのミス」を強調した。あくまでアグレッシブに、自分たちのサッカーを信じて主導権を握り、相手ゴールに迫る。ミスをなくすことができれば、結果は必ずついてくる。そう強調した。

「松本戦や湘南戦の戦い方については全く気に入っていませんが、その2試合と比較すれば今日のほうが圧倒的に良かった。たとえ京都に負けてしまったとしても、私自身は過去2試合よりも落ち着いていられる。もちろん、負けていい試合なんてありませんし、勝点3を取れないことはチームにとって痛い。でも、自分たちのやろうとすることはできています」

次節はホーム、ザスパクサツ群馬戦。必ず勝点3を奪って、自分たちが正しい方向に向かっていることを証明したい。