チームは同じ思いを抱いている。混戦が続くJ2リーグで上位に食らいつくためには、何としても連勝を成し遂げなければならない。フアン エスナイデル監督が言う。

「いろいろな面で良くなってきています。大切なのは、選手がそれを実感していることです。僕らが良い状態のときにはいいプレーができていると実感していますし、僕らのやりたいサッカーができています。そういう意味で成長できていると思います。まだ成長しなきゃいけない、修正しなければいけないところはたくさんありますが、いい道を進んでいると思います」

今節の相手はファジアーノ岡山。勝点19で17位と下位に位置しているが、昨シーズンはJ1昇格プレーオフに進出し、チーム力の高さを証明した。前々節は横浜FCに2-1、前節は大分トリニータに1-1と勝点を積み上げており、徐々に調子を上げている印象だ。

警戒しなければならないタレントもいる。最前線に位置する豊川雄太は同年代トップクラスのアタッカーで、2列目の石毛秀樹は清水エスパルスでの実績も十分。最終ラインの竹田忠嗣、中盤の伊藤大介、ストライカーの赤嶺真吾らケガによる欠場者も多いが、運動量と組織力で戦うスタイルは確立されており、勢いに乗せると怖い相手だ。

とはいえジェフも上り調子にある。前節の愛媛戦では攻守両面で“自分たちのサッカー”が機能。最終ラインの連係ミスから先制点を許したものの、前半のうちに逆転に成功し、後半はさらに追加点を奪って危なげなく試合を進めた。

前節、アンカーのポジションに入って素晴らしいパフォーマンスを見せた佐藤勇人が言う。

「アウェイで勝点を取らないと順位は上がりませんし、連勝をしなければいけません。そういう意味でも勝った試合のあとが重要てす。前節も暑かった。だからこそピッチの中でしゃべる必要があります。集中が途切れてしまうと気が抜けた瞬間が出てしまいます。特にアウェイではそれを作らないように、みんなに声をかけながら集中力を維持するように一つになってやっていきたいです」

GK佐藤優也もアウェイ戦に勝つことの重要性を強調する。

「2勝1分5敗とアウェイでの成績が良くないので、前節・愛媛戦の勝利を今節の岡山戦につなげていきたいです。何とか、一つひとつゲームを重ねるにつれてチームは成長をしていっています。愛媛戦は、しっかりと逆転をして勝てました。少しずつですが、チームプレーができていることを感じます。アウェイで勝点を取っていければもっともっと自分たちの自信になるので、しっかりと勝利に向かってプレーをしたい」

“自分たちのサッカー”を100パーセントの状態で発揮できれば、ホームかアウェイかを問わず必ず勝点3を掴み取れる。その自信をさらに強めるためにも、アウェイで勝利し、今シーズン初の連勝を成し遂げ、上位に食らいつかなければならない。その強い決意を持って、敵地に乗り込む。

フアン エスナイデル監督
いろいろな面で良くなってきています。大切なのは、選手がそれを実感していることです。僕らが良い状態のときにはいいプレーができていると実感していますし、僕らのやりたいサッカーができています。そういう意味で成長できていると思います。まだ成長しなきゃいけない、修正しなければいけないところはたくさんありますが、いい道を進んでいると思います。
（岡山は）所属しているいい選手の特長を生かしたチームだと思います。（岡山戦は）愛媛戦と同じような展開になるでしょう。（これまでジェフと対戦した）他の多くのチーム（との対戦）と同じような展開になってくると思います。（以前監督が「3連勝できればとてもいいチームになる」と話したその3連勝を達成するには、ここでの連勝が大事になるのではと問われ）同意します。愛媛戦のあと選手に話したことは、今の内容とはほとんど同じことです。僕らにとっても3連勝（をするに）はいい時期だと思いますし、それが僕らのやりたいことです。

佐藤 優也
2勝1分5敗とアウェイでの成績が良くないので、前節・愛媛戦の勝利を今節の岡山戦につなげていきたいです。何とか、一つひとつゲームを重ねるにつれてチームは成長をしていっています。愛媛戦は、しっかりと逆転をして勝てました。少しずつですが、チームプレーができていることを感じます。アウェイで勝点を取っていければもっともっと自分たちの自信になるので、しっかりと勝利に向かってプレーをしたいです。
上位チームも思ったように勝点を伸ばせず、リーグは詰まった形で進んでいます。この先も何が起こるか分かりません。結果を出すのは自分たち次第。面白い状況なので、一戦一戦、目の前の試合に集中していきたいと思います。

大久保 裕樹
（愛媛戦の出場時は）試合をクローズすること、選手が代わってもやるべきことやリズムを変えずにプレーを進めることを意識しました。近藤選手にアクシデントが起こりましたが、自分は普段から準備できているので問題はありませんでした。でも（出場後に）失点をしてしまったことは修正をしていきたいと思っています。ただ、その後は慌てずにプレーをしました。交代で入る選手が冷めた雰囲気で入るとチームにいい雰囲気を及ばさないので、熱い気持ちを持って入りました。チームに再度エンジンが入るように心がけているので、もっとやっていきたいと思っています。
（岡山戦に向けては）僕もそうですが、チームとしていい準備ができています。みんなで切磋琢磨して頑張っていきたいと思います。

キム ボムヨン
（愛媛戦の）1、2失点目は僕のところからのゴールになってしまったので、そのポジショニングだったり、失点をしないことは大事だとあらためて感じました。チームは勝ちましたが、しっかりと改善をしていきたいです。（乾選手との連係は）彼は足も速く、ヘディングでの高さもあります。身長が高いけど足元もすごくうまいので、2人で話し合いながらやりたいです。
岡山の選手も思い切りよくシュートを狙ってきますし、もちろんサイドからのクロスもあるので、かなり気をつけなければいけないところがあると思います。カウンター攻撃のサッカーをしてくると思うので、前節のようにカウンターで失点をしないように気をつけて守りたいです。そしてもっと攻撃チャンスを増やしたいと思っています。

岡野 洵
愛媛戦は、1点を取られた後に（佐藤）勇人さんをはじめとして、みんなで逆転するという意識をピッチ内で自分自身も感じることができました。自分自身もそれを全面に出してやれたので、そういうのが結果につながったと思います。自身としては、映像を見返すとまだ足りないシーンが何個も何個もあるので、相手フォワードのやりたいことを感じてそこをつぶせるように、ディフェンダーとして最悪のことも考えて柔軟にプレーすることをもっと意識したいと思います。チーム全体の意識の中で、逆転できないということと連勝できないということが課題としてあるので、連勝してしっかり勝点を積み上げていきたいなと思います。（岡山戦は）自分もチームも試合の入りだったり、最後の数分がカギになってくると思っています。最後まで集中力を保ちながらやること、当たり前だけどそういったことが大事になってくると思います。

佐藤 勇人
（コンディションの良さがうかがえるが）自分ができることを100％やり切ることを考えてピッチに立つことが、前節は良い方向に行きました。それが次に向けての基準になります。チームが勝たなければ自分が出場する意味はありませんし、チームが勝つための一つのピースになれればいいと思っています。それしか考えていません。
（岡山戦に向けては）アウェイで勝点を取らないと順位は上がりませんし、連勝をしなければいけません。そういう意味でも勝った試合のあとが重要てす。自分は前回の試合（愛媛戦）は忘れ、次の岡山戦に向けてしっかりとトレーニングしたいと思います。（気温も上がってきたが）前節も暑かった。だからこそピッチの中でしゃべる必要があります。集中が途切れてしまうと気が抜けた瞬間が出てしまいます。特にアウェイではそれを作らないように、みんなに声をかけながら集中力を維持するように一つになってやっていきたいです。

指宿 洋史
（愛媛戦は）連係面は悪くなかったし、しっかり結果に結びついたところが良かったです。やっぱり連係がいくら良くても点が入らなかったら意味がないので、それをしっかり入れられたところが良かったと思います。相手が自分を警戒してくれる中で、その後ろで（乾貴哉選手や近藤直也選手が合わせて）2点入ったのは「おー良かったな」と。今やっていることを継続して、あとはアウェイで今やっていることをしっかりできなければいけないかなと思っています。ホームでは結構いい試合ができているにもかかわらずアウェイで勝てていないので、（岡山戦は）そこだけ意識してやっていきたいと思います。まずはウチがボールをある程度持てると思うので、しっかり前の選手が決め切ること、そして、後ろも含めみんなで頑張って（失点を）ゼロに抑えることが大事になると思います。


［前節の結果／岡山］
大分 1-1 岡山


［前節の布陣／岡山］



［前節の布陣／ジェフ］



［最近の戦績／岡山］
05/07　岡山 3-2 徳島
05/13　福岡 1-0 岡山
05/17　愛媛 2-0 岡山
05/21　岡山 2-1 横浜FC
05/28　大分 1-1 岡山


［過去の対戦成績］
14/08/24　岡山 1-0 千葉
15/03/29　千葉 1-0 岡山
15/11/14　岡山 1-0 千葉
16/03/06　岡山 2-1 千葉
16/08/21　千葉 2-0 岡山