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試合日程・結果

2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

3失点完敗。

試合後の記者会見で、フアン エスナイデル監督はこう切り出した。

「私が就任して以来、間違いなく最悪の試合でした」

好調・水戸ホーリーホックの本拠地ケーズデンキスタジアム水戸に乗り込んだジェフは、激しい主導権争いで相手を上回りながらも1-3で敗れた。指揮官だけでなく、選手たちの言葉も厳しいトーンに終始した。

スタメンは4-3-3の布陣。GKは前節に続き山本海人。DFは右から山本真希、岡野洵、近藤直也、乾貴哉の4人。アンカーに佐藤勇人が入り、中盤に町田也真人と高橋壱晟が位置。前線には右に船山貴之、左に清武功暉、中央に指宿洋史が並んだ。

前線からアグレッシブな守備を見せる水戸との対戦は、立ち上がりから激しい主導権争いが続いた。ジェフが迎えた最初のチャンスは9分。船山が右サイドからクロスを上げ、指宿がシュート。その後はなかなか決定機を作れなかったものの、20分を過ぎたあたりから徐々にジェフが主導権を握り始める。

26分にはジェフの左サイドからクロスを放り込まれ、水戸の外山凌が立て続けにシュート。これを山本真希が懸命の守備でブロックして決定的なピンチを回避すると、試合の流れはさらにジェフへと傾いた。直後の27分には清武が強烈なシュートを放ち、こぼれ球に飛び込んだ山本真希もシュートを放った。

65パーセントを上回るボール支配率を誇った前半、ジェフは相手のプレスをかいくぐりながらいくつかのチャンスを作ったが、ゴールを奪うことはできなかった。すると迎えた39分、ジェフはカウンターからピンチを招き、左サイドからクロスを放り込まれる。こぼれ球に反応した水戸のMF橋本晃司のシュートはGK山本海人の手をかすめてネットに突き刺さり、ジェフは先制点を許して0-1で前半を折り返した。

指揮官が振り返る。

「特に前半は連係しなければいけないところでそれができなかったり、ロングボールの単調な攻撃で終わってしまったり、我々がやりたいサッカーができませんでした」

立ち上がりから反撃姿勢を見せたい後半だったが、ゴールを奪ったのは水戸だった。

46分、水戸のMF佐藤和弘が右サイドからロングシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、ジェフのビハインドは2点に広がる。51分には町田から指宿にパスをつなぎ、見事な反転からシュートを放つもクロスバー。さらに57分には町田のクロスから佐藤勇人を経由して再び指宿へ。しかしシュートは相手GKの手をかすめてわずかにゴールの枠を外れた。

フアン エスナイデル監督は54分に高橋に代えて熊谷アンドリュー、55分に船山に代えてラリベイを投入。ポジティブな流れをゴールに結びつけるべく手を打ったが、迎えた62分、水戸のエース・林陵平に勝負を決定づけるゴールを奪われて3失点目を喫した。

その後はシステムを4バックに変更して守備的な布陣となった水戸を攻め立て、ジェフは残りのほとんどの時間帯を相手陣内でプレーした。しかし、反撃はアディショナルタイムに生まれた清武のフリーキックのみ。試合は1-3のまま終了した。

得意のフリーキックで1点を返した清武が振り返る。

「前半から自分たちのやりたいサッカーができなかったし、攻守に連動性もなかったと思います。監督が言ったとおり、自分たちの悪いところがでてしまったし、アグレッシブさが足りなかった。相手どうこうより、自分たちが迷う部分が大きかった」

苦しい時間が続いているが、この完敗を糧に前に進まなければならない。まずは6月21日、東京ヴェルディとの天皇杯2回戦に臨む。