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2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

劇的決勝弾で連勝!



アディショナルタイムに生まれた清武功暉の劇的ゴールが、チームに勝点3をもたらした。

89分にPKから同点ゴールを奪われ、迎えた90+3分。為田大貴のクロスを指宿洋史がヘディングで流すと、最前線にポジションを取っていた近藤直也がヘディングでつなぐ。そこに飛び込んだ清武がヘディングで流し込み、勝ち越しに成功した。

圧倒的に主導権を握りながら、なかなかゴールを奪えない厳しい試合だった。

スタメンは4-3-3の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から溝渕雄志、近藤、キム ボムヨン、乾 貴哉の4人。アンカーのポジションに熊谷アンドリューが入り、中盤に町田也真人と矢田旭が位置。前線は右に船山貴之、左に清武功暉、中央にラリベイが並んだ。

前半、レノファ山口FCは守備時にジェフのサイド攻撃を警戒して5バック気味のフォーメーションとなり、得意とするサイド攻撃がなかなか機能しない。

それでも10分、中央で身体を張ったラリベイのポストプレーから矢田がミドルシュート。13分には素早いリスタートからチャンスを作り、敵陣深くまで相手を押し込んだ。ジェフはその後もボールを支配して攻勢を強めたが、決定的なチャンスを作ることができずに時間が流れる。スコアレスに終わった前半を、熊谷アンドリューはこう振り返った。

「前半は両サイドのスペースを消されてしまって攻めあぐねたところはありましたが、その分、中央は使えたのでじっくり崩せればという感じでした。今日は(町田)也真人くんと(矢田)旭くんのところでボールを持てたので、自分も周りも動きやすかったと思います。信じて預けられるので、ある程度は余裕を持てました」

佐藤優也は“ゲームマネジメント”におけるポジティブな変化に触れる。

「攻撃面で少し手詰まりな感じはありましたが、じれずに、しっかりとリスク管理をしながらプレーすることができたと思います。ああいう時間を我慢できずに失点するケースも少なくないので、それを回避して我慢したところは良かったと思います。自分たちのミスが失点につながる試合も多かったんですが、そういうシーンはかなり少なくなりました」

先制点が生まれたのは57分。左サイドで攻撃の起点を作ったジェフは、矢田のパスを受けた乾がクロス。こぼれ球に反応した町田が左足で決めて待望の先制ゴールを奪った。その後は“追う展開”になった山口が前がかりになったため、ジェフはなおも攻勢を強める。59分には再び乾のクロスから決定機、64分には清武がミドルシュート、さらに67分にもカウンターからチャンスを作り、相手を押し込んだ。

しかし追加点を奪えないまま迎えた終盤の87分、一瞬の隙を突かれてPKを献上し、これを岸田和人に決められて失点。試合終盤に喫したあまりにも手痛い失点だったが、試合はここから、さらに動いた。

90+3分、右サイドでボールを受けた為田がクロス。ニアサイドで途中出場の指宿が競り勝ち、流れたボールを最前線に上がっていた近藤がヘディング。このラストパスに清武が飛び込み、鮮やかなヘディングでゴールに流し込んだ。

フアン エスナイデル監督が振り返る。

「シュートチャンスを作るだけではなく、決めなければ意味がない。相手もチャンスを狙っていたので、危うく引き分けに持ち込まれるところでした。最後のプレーに関してはチームの強さを示すことができましたし、いいプレーか悪いプレーかではなく、気持ちを示したゴールだったと思います。選手たちはそれまでに素晴らしい努力をしていたので、ああいう形で報酬を得ても良いと思います」

ギリギリの戦いを制して、ジェフが勝点3を掴み取った。次節の相手は首位・湘南ベルマーレ。この勢いを手に、上位陣に迫る連勝を成し遂げたい。