前半は悪かった。主役にはなれませんでしたし、ボールを保持した時もほとんど何もできませんでした。相手は非常に運動量が多かったので、前半に関しては相手のほうが良かったと思います。

後半に関しては非常に良くなりました。勇気を持つことができたし、ボールを保持した時にいろいろなことをやることができた。それは2つのゴールにも表れているし、シュートチャンスの数にも表れていると思います。そういう意味では、勝てなかったことが残念です。ただ、後半のパフォーマンスには満足しています。

――GKルイス オヘーダ選手についての評価をお願いします。

彼にとって、内容的にはとてもいい試合だったと思います。

――2失点目については？

オヘーダを悪者にしたいのですか？　私は過去に一度も、（佐藤）優也に対しても「アイツがミスをした」などと言ったことはありませんし、オヘーダについても同じです。彼はいいプレーをしました。以上です。

――大久保（裕樹）選手の投入から流れが良くなりました。

（山本）真希と乾をもう少し攻撃的にプレーさせたかったこと。ただし、それは後ろから攻撃をスタートしたいという意図がありました。真希については試合から離れていたので走る距離を短くしたかったというのもありました。清武を中に入れた時のプレーも良かったので、その意識を強めるという意図もありました。外から攻撃をする。スタートポジションを下げる。その2点です。

――ハーフタイムの指示と、なぜ大久保選手をもっと早い時間に投入しなかったのかについて教えてください。

ハーフタイムについては、「ボールを持った時にもっと主役になれ」「勇気を持ってプレーしろ」と伝えました。2メートルの距離に相手がいたとしても、フリーの状態と同じようにプレーしなければなりません。グラウンドのフィールドプレーヤーは常に10対10ですから、サポートしてくれる味方が必ずいます。だから、トラップをしたら前を向く、ドリブルで仕掛けるなど、勇気を持ってプレーすることが必要なのです。後半に関してはそれができたと思いますし、中盤の3人、（佐藤）勇人と（矢田）旭、（町田）也真人の関係性が非常に良くなったと思います。

（大久保）裕樹を後半の立ち上がりから入れなかったのは、（後半の立ち上がりの時点では）他の選手のほうがいいと思ったからです。それ以上の答えはありません。

（出場時は）負けている状況だったので、逆転できるように頑張ろうと思いました。（出場後のシステム変更の意図は）後ろはしっかり守って、両サイド（乾貴哉選手、山本真希選手）を高い位置に押し出せるように考えてやりました。ゴールは（矢田）旭が後半すごくポジティブなプレーを続けていたし、クロスを上げてくれると信じていました。「ここに来るな」という感じで（ボールが）来ました。サポーターの方々がすごく良い雰囲気を作ってくれていたので、逆転できる自信もありましたし、なんとか3点目を取れれば良かったのですが、取れなかったのが残念です。全然満足していないし、絶対に勝点3を取らないといけない試合でした。だけど後半のあのポジティブな姿勢を、次の試合につなげればいいと思います。

前半、見方によっては「リズムを作れていない」とも言えると思いますけど、僕自身はあまり気にしていませんでした。東京ヴェルディは立ち上がりからあれだけの勢いで来ていたので、前半はゼロで終えて、後半になれば必ず自分たちの流れになると思っていました。そういう展開になったからこそ、先制点を奪ってからの2点目ですね。ピッチ上では、先制点を奪った後に相手の雰囲気が落ちていたのがなんとなく分かりました。だからこそ、たたみ掛けるように2-0にできなかったことが悔しい。

後半は中盤の役割をはっきりさせることができました。守備の部分を改善することができたし、1対1の勝負で負けないということを徹底することができたので、自然と流れが来た。ただ、繰り返しになりますが、今日はとにかく2-0というスコアを作れなかったことがすべて。引き分けに終わってしまったことが悔しいです。

前半はどちらかと言うと相手のペースだったと思います。（マイボール時に）十分なパスコースを確保することができなかったし、相手のリズムでした。ただ、失点もしなかったし、特別な怖さは感じていませんでした。それよりも、特に左サイドは高い位置まで攻めることができていたので、特に僕に関してはもっと精度の高いクロスを上げられれば、前半から楽になっていたのではないかと思います。

後半はパスコースを多く作ることができて、自分たちのリズムでボールを回すことができたと思います。決定機も多かったし、雰囲気も感じていましたので、もう1点取りたかったです。そこを決めるかどうかで、試合に勝てるかどうかが決まると思います。

長い間プレーしていなかったこともあって、特に前半はリズムに乗るまでに苦労しました。なかなかボールを受けることができませんでしたし、チーム全体としても難しい試合だったと思います。（前半）失点しなかったことはプラスに考えていいと思うのですが、内容的にはもっといいプレーをすることができたのではないかと思っています。

相手のプレスは前半から厳しいものでしたし、その対応に苦戦を強いられてしまった部分はあると思います。ただ、後半は少しオープンな展開になりましたし、互いにスペースを与え合う形になりました。後半のような落ち着きを持ってプレーすることができれば、前半の内容ももっと良かったのではないかと思います。