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2017 SEASON MATCHES試合日程・結果

激闘を制し、3連勝!



アビスパ福岡との壮絶な激闘を制して、ジェフが勝利をもぎ取った。結果は1-0。防戦一方の戦いを強いられた後半、チーム一丸となってゴールを守り切った手応えが、この先の戦いにおける大きな希望となるに違いない。

スタメンは4-2-3-1の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から溝渕雄志、近藤直也、キム ボムヨン、乾貴哉の4人。佐藤勇人と矢田旭がダブルボランチを組み、2列目は右に山本真希、トップ下に船山貴之、左に清武功暉が位置。1トップにラリベイが入った。

前半、立ち上がりからペースを掴んだのはジェフだった。

2分、3分と立て続けにCKを獲得し、6分にもカウンター攻撃からCKを獲得。ラリベイのヘディングシュートはゴール上に外れたが、ジェフが福岡を押し込む。特に、清武と乾と矢田、さらに船山が絡む左サイドの攻撃から何度もチャンスを作った。

守備陣もうまく対応した。11分に福岡の山瀬功治、16分に松田力にシュートを打たれるが、その後の時間帯は冷静な対応でピンチを回避。しかし28分、ペナルティエリア内で乾が相手選手を倒し、これがPKの判定となる。試合はここから、一気に動いた。

福岡のウェリントンのPKは佐藤優也が見事な反応でストップ。こぼれ球を拾われてシュートを打たれるが、これも佐藤優也が体を張って止めた。すると、クリアボールをつないだジェフはカウンター攻撃に転じる。船山のポストプレーから右サイドに展開し、山本真希、溝渕とつないでクロス。ラリベイのヘディングシュートがこぼれたところを、船山が押し込んで先制ゴールを奪った。

結果的にこの日のヒーローとなった佐藤優也は、前半終了間際の42分にもビッグセーブを見せた。前半は1-0のまま折り返し、勝負の行方は後半に委ねられた。

迎えた後半、ジェフは立ち上がりの51分に決定機を作ったが、ラリベイのクロスに飛び込んだ清武のヘディングシュートはゴールの上に外れた。その後は1点を追う福岡の猛攻を受け、ジェフは守勢を強いられる。

64分には足を痛めた山本真希に変えてMF町田也真人を投入。さらに71分には船山に代えて大久保裕樹を投入し、フアン エスナイデル監督は3バックへのフォーメーション変更を指示した。それでも試合のペースを変えられないまま迎えた試合終盤の86分、ペナルティエリア内の攻防で再び笛が吹かれ、この日2本目となるPKが宣告される。キッカーはウェリントン。しかしシュートはクロスバーを叩き、佐藤優也がガッツポーズを作った。5分間の長いアディショナルタイムを経て、ジェフの勝利が決まった。

フアン エスナイデル監督が振り返る。

「キツい試合でした。我々が今日戦ったのはフィジカル的にとても強いチームで、彼らとは違うプレースタイルで(ジェフは)プレーしています。そういう相手に対して最後まで闘い抜くことができましたし、選手たちは疲れていると思いますが、本当によく闘いました」

言葉どおりの厳しい戦いだった。それでもジェフは攻守一体となって奪った1点を最後まで守り抜き、2位の福岡から勝点3をもぎ取った。6位につける徳島ヴォルティスとの勝点差は「5」。その後ろ姿が、はっきりと見えてきた。