
あるテーマについて、2人の選手がどこまでも深く語り合う『JEF TALK』。
中盤で躍動する新背番号10と期待の高卒ルーキーの言葉からは、
互いを褒め合ったり、真似し合ったり、
強く意識しながら“相棒”として信頼し合う様子が伝わってきます。


―― まずは町田也真人から見た壱晟選手の印象を教えてください。
町田高校生のような顔をしているけど、プレーが高校生っぽくないですよね。初めて会ったのって、いつだっけ?
高橋高校2年の冬で、2月だったと思います。練習に参加させてもらって、練習試合もやりました。也真人くんも出ていました。
町田マジ?
高橋はい。
町田覚えてない……。
高橋ダブルボランチで。
町田マジで!?
高橋だいぶ近かったです。
町田ごめん。
高橋いえ。

―― 仕方ないか……。
町田その練習試合は覚えてないけど、いつかの練習のことは覚えてますよ。俺、特に初めて一緒にプレーする選手は、インサイドキックに注目するんですよ。壱晟を見て「アイツ、めちゃくちゃうまいな」と思って見ていました。
高橋それ、也真人くんから言われた記憶があります。でも、実は(菅原)大介コーチに「也真人のインサイドキックを見るといいよ!」と言われていたので、僕もずっと、也真人くんのインサイドキックを見てました。
―― ということは、ふたりとも互いのインサイドキックをこっそり見ていたということ?
町田ヤバいっすね(笑)。
高橋ヤバイっす(笑)。
町田いや、壱晟のインサイドキックは本当にうまいんですよ。
高橋自分では得意と思ったことがないんですけど……。
町田そういうヤツなんです(笑)。
―― それが最初の印象で、壱晟選手が高校3年になってからはもう少し本格的に練習に参加するんですよね。
町田練習生はたくさん来るので、一人ひとりを覚えてるわけじゃないんですけど、中でも壱晟の印象は強かったですね。去年の秋も来たよね?
高橋1回来ました。
町田その時に、一緒にやっていて「コイツうまいな」と思ったんですよ。感覚的なところなんですけど、後ろを向いていても相手のプレッシャーをうまくかわすとか、そういうのって高校生じゃなかなかできないですからね。その頃にはジェフに来ることが決まっていたけど、高卒でいきなり試合に出られるなんて誰も思ってないですから。でも、その時に「もしかしたらあるかも」と感じましたね。「コイツ、やるかも」って。
高橋嬉しいです(笑)。ジェフに入ることが決まってから、言葉にはしてないですけど、心の中では開幕スタメンを目標にして高校でもそのつもりで練習していたので。だから、「やる時が来た」という気持ちだったことは覚えています。
―― 「見せる時が来た!」という感じ?
高橋はい。
町田すごいっすよね(笑)。
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『まだ出ない、壱晟の本性。』
―― 壱晟選手がジェフを選んだ理由は?
(高橋)練習参加させてもらった時に感じた環境の良さと、練習していて、この人たちと一緒にやれればもっとレベルを上げられると思って……。
―― すごい優等生コメント(笑)。で、腹の中では……。
(町田)腹の中では?
(高橋)いや……(笑)。…………(略)。