結果が出ない、苦しい状況が続いている。
それでも、ジェフの背番号9はしっかりと前を向いている。自分たちならできる―― 。
そう信じているからこそ、後半戦の“爆発”にすべてを懸ける。そう意気込んでいる。
※取材日:2018年7月5日

インタビュー・文=細江克弥

日本代表に期待していました。

ラリベイ

―― ワールドカップはベスト8が決まりましたね。

ラリベイキックオフの時間が遅い、生中継は観れないんですよ。23時キックオフの試合の前半を観るくらいで。

―― 残念ながら、アルゼンチンは……。

ラリベイまあ、結果的にはフランスのほうが一枚上手でしたね。あの試合の前半は、移動中のバスで観ました。互角の戦いだったと思います。ただ、気迫はあったもののアイデアが足りなかった。フランスにはそれがありましたね。ディ・マリアのゴラッソ以外には、なかなかいいシーンが観られなかったと思います。

ラリベイ

―― アルゼンチン人としては、めちゃくちゃ興奮しながら観るんですか? それとも冷静に?

ラリベイもちろん、大興奮しながら(笑)。アルゼンチンの試合は落ち着いては観られません。ゴールが決まった瞬間は叫ばずにいられないし、家族や友達も大興奮していたし、きっと、アルゼンチン国民も試合の時はすべてをストップして試合を観ていると思いますよ。

―― ラリベイ選手はいつも冷静なので、叫びながら試合を観ている姿があまり想像できません。

ラリベイハハ(笑)。もし、あの移動中のバスにカメラが設置されていたら、僕とディエゴ(ロドリゲス)がどれだけ興奮していたかがわかると思いますよ。僕も人間で、アルゼンチン国民だからそうなる時もあります。選手としては、彼らがどれだけのプレッシャーを背負っているかよくわかるし、アルゼンチン人は優勝しないと満足しない国民ですから。

ただ、僕には選手の立場がわかるので、彼らにも家族がいて、ものすごい努力があって……。だから、試合に勝つとそれが報われたことにホッとして嬉しくなるんです。本当に、ものすごいプレッシャーの中で戦っていますから。

―― 大変なことですよね……。

ラリベイあれだけのビッグネームが揃っていても、勝てないわけですから……。アルゼンチンの人々にとって、サッカーは“すべて”なんです。アルゼンチン代表の試合には、そういう人たちの思いがすべて乗せられてしまう。その大変さは計り知れません。

今回はドイツも苦しみましたよね。ヨアヒム・レーヴ監督が続けるべきかどうか、意見がわかれていると聞きました。ただ、“意見がわかれる”という状況はある意味では寛容で、アルゼンチンではあり得ません。2002年の日韓W杯で負けた時は、マルセロ・ビエルサ監督に対して「いますぐやめろ!」という声が飛び交っていましたから。

ラリベイ

―― もしラリベイ選手がサッカー選手じゃなかったら、今回の代表を率いたサン・パオリ監督に対して「とっととやめろ!」と言っている?

ラリベイサッカー選手じゃなければ……。残念ながらそう言っていたかもしれませんね(笑)。この感覚は、アルゼンチン人にしかわからないかもしれないけれど。

ラリベイ

―― アルゼンチンもベスト16。日本もベスト16。アルゼンチンと日本は“同格”ということで、よろしいでしょうか?(笑)

ラリベイ日本のほうが、アルゼンチンよりいいゲームをしていましたね。しかも、日本がいたグループのほうが難しかった。南米のサッカーファンは、まさか日本がここまで素晴らしい戦いを見せてくれるとは思っていなかったはずです。

でも、僕は日本のことを知っているから、最初から期待していました。ベルギーに負けてしまったことは残念ですが、とてもいいフィーリングを持って、大会を終えることができたんじゃないかと思います。4年後も期待できそうですね。

―― ちなみに、日本でプレーしているラリベイ選手ですから、日本がゴールを決めた瞬間は、リオネル・メッシがゴールを決めた瞬間と同じようなテンションで叫んでくれるんですよね?

ラリベイそこまでじゃないけれど(笑)、でも、僕や家族、それからジェフにいる外国人選手はみんな日本を応援していました。

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『僕は信じている。』

―― 昨シーズンのサッカーをフアン エスナイデル体制における“第1段階”とすると、今シーズンはそれを進化させた“第2段階”に入っている。

“第2段階“に入っていることでチームが前に進んでいることは間違いありません。課題をひとつずつ克服していけば、昨シーズンよりもいいサッカーを見せられると僕は信じています。

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